電子レンジは長らくお世話になる家電製品の一つですが、使い続けることで摩耗していき普段は掃除しない部位にまで影響が出るようになってしまいます。
今回は電子レンジの冷却ファンに注目し、どのように掃除すれば良いのか、そもそも冷却ファンが汚れる原因は何なのか、冷却ファン掃除を素人がチャレンジしても良いのかも見ていきます。
電子レンジの冷却ファンの掃除方法とポイント!
電子レンジファンの掃除は基本的に難易度は高いです。
なぜなら、本格的な解体作業が必要であり、この解体作業は製造現場などで働いている経験者じゃないとなかなか手が出せないレベルの難易度になっています。
それを踏まえた上で作業に挑みましょう。
準備するもの
・不燃性エアダスター
・ドライバー
・スマートフォン
・小物入れ
・CRE2-26
・ニッパー
・プラスチック製のピンセット
・掃除機
・雑巾やウェス
・中性洗剤
・段ボール
※トルクスレンジや六角レンチも状況次第で必要
やり方
大前提として解体作業が必要になるので、解体作業に使う工具は揃えないといけません。
ある程度はドライバーだけでも解体できるのですが、レンジによってはトルクスレンジや六角レンチなども必要になるので要注意です。
こういった工具は一般家庭では常備されていない工具となりますので、これらの工具を用意するかどうかも考えておくといいでしょう。
冷却ファンを掃除する方法
①床を傷付けないように段ボールを敷いてその上にレンジを設置する
②裏面外枠のネジを外す
③爪留で固定されているので、壊さないように慎重に外す
④外枠を外すとケーブルがある程度見えてくるので、ここからの分解作業前にスマートフォンで写真を何枚も撮影して復帰作業に使えるようにする
⑤見えるケーブルに汚れが蓄積されている場合は、掃除機を使って埃を吸い取るエアダスターで誇りを吹き飛ばしてから雑巾やウェスに水で薄めた中性洗剤をつけて拭き取り乾いた雑巾で乾拭きする
⑥裏面パネルを固定しているネジを外す
⑦裏面を外すとファンが見えてくるが埃が溜まっているのでエアダスターで吹き飛ばす
⑧スマートフォンで解体前のケーブルがどうなっているのかを写真を撮影して記録させる
⑨回転棚の上を開けるためにネジを外す
⑩モーター用電源ケーブルなどファンの掃除の邪魔になる場合は必要に応じて外す
⑪ファンを覆う箱を外す
⑫ケーブルなどがより見えるようになるので汚れている場合は掃除する
⑬ケーブルを外す前に写真を撮影して記録させる
⑭簡単に外せるケーブルは全部外す
⑮ファン裏面のネジを外す
⑯ファンの基盤を確認し、汚れがあればエアダスターで吹き飛ばして回転が鈍い場合はCRE2-26などを使ってファンが回るようにする
⑰ファンそのものが大きく汚れている場合は取り外して解体して掃除する
⑱外したパーツを全部元に戻す
⑲吹き飛ばした埃を掃除機で吸い込む
⑳復元した後にきちんと電源が入るかどうかをチェックする
ポイント
電子レンジの冷却ファンを掃除するときの注意点
電子レンジの冷却ファン掃除の最大の注意点は掃除そのものの難易度が非常に高いことです。
ここまでの分解作業はこういった作業に慣れていない人にとってはかなり危険な作業となりますのでお勧めできません。
DIYが趣味な人とかこういった作業を仕事にしている人に依頼して、慣れていない人は挑まない方が良いでしょう。
また、基盤近辺での作業は静電気が発生するとアウトなので静電気対策も必須となります。
さらに注意すべき事はこういった分解掃除は公式メーカー側から推奨されていないので、仮にこういった作業をした後に修理依頼を出しても拒否される可能性があります。
このようにリスクがある行動なので、自信が無い人はあえて挑むのは避けた方がいいでしょう。
ある程度腕に自信がある人でも、ケーブルミスが発生しないようにきちんと分解前に撮影することも忘れないようにしましょう。
冷却ファンの掃除は必要?
冷却ファンの掃除も必要ではありますがそれが分解してまで行うようなレベルの掃除ならば、素人は手を出して良い領域ではありません。
ちょっとした汚れが発生してしまったために掃除機を使って吸い込むというやり方がありますので、これならばむしろ積極的に行ってもらいたい掃除となります。
筆者も今回は分解前提で色々と紹介しましたが、分解作業はかなり難易度が高いためこういった作業そのものに慣れている人や工具が家に揃っている人以外は挑んではいけないと強く思ってしまいました。
無理にチャレンジして失敗してしまっても修理拒否されてしまう危険性がありますので、冷却ファンの分解掃除が必要なレベルになってしまった場合は修理依頼を出した方が良いと思います。
電子レンジの冷却ファンの汚れの原因
電子レンジの冷却ファンが汚れる原因や調子が悪くなってしまう原因は異物を巻き込んでしまうことが大半です。
埃が溜まってしまうことでも異音を発するようになるので、何かが挟まるような状況になってしまうのが調子が悪くなる原因と言えるでしょう。
汚れを放置するとどうなるの?
汚れを放置すると最終的に冷却ファンが動かなくなってしまいますので、簡単な汚れならば掃除機で吸い込んでください。
ただし、分解掃除になると難易度が上がってしまい修理依頼もできなくなる可能性があるので、冷却ファンがまともに動かなくなったときは電子レンジそのものが買い換え時と考えた方が良いかもしれません。
冷却ファンの汚れを予防する方法!
冷却ファンの汚れを防止するには、とにかく電子レンジそのものを丁寧に使ってケアすることが大切です。
冷却ファンがダメになるほど汚れているということは、それだけ電子レンジの内部もボロボロになっているというサインですので、そちらの対策も必須となります。
具体的にはクエン酸や重曹などを使った電子レンジ内部の掃除を定期的に行うことが重要です。
それ以外にも電子レンジそのものの寿命を縮める行為を減らせば、冷却ファンそのものがダメになる可能性が減るでしょう。
具体的には長時間電子レンジを使い続けないこと、直射日光をうけず平らな場所かつ湿気が溜まりにくい場所に設置すること、空だきをしないことなどが電子レンジの寿命を延ばす知識となっているのです。
これらを上手く活用することで、電子レンジの寿命も延びて冷却ファンがダメになる確率も下がるでしょう。
掃除頻度はどのくらい?
電子レンジの掃除頻度は1週間に1回以上掃除している人がほとんどです。
詳しくはこちらの『「電子レンジのお掃除頻度」を主婦239人に聞いた!こまめ派とたまに派の差が浮き彫りに…(kufura) | Kitchen Navi』をご覧ください。
アンケート結果には3ヶ月に1回程度という人もいましたが、それはあまりにも少なすぎると考えましょう。
基本的な考え方としては1週間に1回以上掃除して、1ヶ月に1回程度はクエン酸などを使って内部をかなり徹底的に綺麗にするというスタンスで良いでしょう。
(https://e-kitchen.biz/navi/%E6%9C%AA%E5%88%86%E9%A1%9E/%E3%80%8C%E9%9B%BB%E5%AD%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%81%AE%E3%81%8A%E6%8E%83%E9%99%A4%E9%A0%BB%E5%BA%A6%E3%80%8D%E3%82%92%E4%B8%BB%E5%A9%A6239%E4%BA%BA%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%84%E3%81%9F/)
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は電子レンジの冷却ファン掃除の仕方をまとめました。
冷却ファン掃除はかなり本格的な分解作業が必要になるので、作業難易度が高いです。
しかも、基板周りの掃除も必要になりますので静電気対策が必須となります。
必要な工具や道具が多くなる掃除となりますので、個人的には推奨できない複雑な掃除になっているので分解掃除は最終手段にしましょう。
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