オキシクリーンは、衣類のシミや汚れを始め、洗濯槽やお風呂、キッチン、コップなどの茶渋、床など、家の中の様々な場所を掃除できる万能洗剤です。
オキシクリーンを使った掃除方法は、『オキシ浸け』や『オキシ足し』と言われ、SNSやテレビ番組などで幅広く紹介されていますが、以外と知られていないのがトイレ掃除にも使うことができる点。
そこで今回は、オキシクリーンを使ったトイレ掃除のやり方やポイントを解説します。
トイレ掃除にオキシクリーンを使ったやり方
準備するもの
・歯ブラシ
・カップ
・ゴム手袋
・先の尖った綿棒
・ペーパー(トイレクリーナーなどでもよい)
・ブラシ
やり方
・カップにお湯とオキシクリーンを入れて混ぜてオキシクリーン液を作り、歯ブラシでタンク内部を擦り洗いします。
・タンクの蓋や外側は、ペーパーにオキシクリーン液を浸けて拭き掃除します。
・電源プラグを外し、ペーパーで拭いてホコリをとります。
・ウォシュエット本体を外し、オキシクリーン液を沁み込ませたペーパーで拭いていきます。
・細かい部分は歯ブラシで擦り洗いします。
・ウォシュエットのノズル部分は、綿棒で汚れを落とし、ペーパーで拭き掃除をします。
・便器にオキシクリーン液を流し込み、浸け置きしておきます。
・その間に収納棚や壁、床などを拭いておきます。
・便器と床の間はオキシクリーン液を歯ブラシに浸けて擦り洗いします。
・便器の浸け置きが終わったら、ブラシで便器を擦り洗いします。
・便器のふちは歯ブラシで擦り洗いします。
ポイント
オキシクリーンを使うときの注意点
手袋をして作業をする
オキシクリーンは弱アルカリ性のため、皮膚に付着すると肌荒れなどを起こすことがあるので、必ずゴム手袋をして作業をするようにして下さい。
熱すぎるお湯は使わない
オキシクリーンは温度の高いお湯の方が溶けやすくなりますが、トイレの場合、便器に熱湯をかけてしまうと、便器がひび割れなどを起こす恐れがあります。
オキシクリーンを使ったトイレ掃除を行う時は、お湯の温度は40~50℃くらいにしましょう。
拭き残しに気を付ける
便器の掃除では水洗いされるので心配ありませんが、床や壁、タンクの外側などを拭き掃除した時には、その後に必ずしっかりと水拭きをして下さい。
拭き残りがあると、壁や床は変色する恐れがあります。
残った分は捨てる
ペットボトルやスプレーボトルにオキシクリーンと水(お湯)を混ぜて使った後は、残りは保管せずに捨てるようにして下さい。
密閉状態で保管すると、酸素が発生して爆発などを起こすことがあります。
オキシクリーンがトイレ掃除にオススメの理由
トイレの掃除洗剤は、汚れの原因によって使う洗剤を選ぶ必要があります。
尿石や水垢はアルカリ性のため、酸性の洗剤を使うことで汚れを落とすことができますが、一方で酸性の洗剤にはカビを落とす作用は期待できません。
トイレの汚れには尿石や水垢以外にカビもあります。
カビは黒ずみになって便器の水たまりなどに付着するため、見た目が悪く、早く対処したいと思っている方も多いでしょう。
その時に洗剤を使っても汚れが落ちないと、ガッカリしてしまいますよね。
オキシクリーンは弱アルカリ性のため、カビなどの酸性の汚れを中和し、汚れ落ちがよくなります。
便器の水たまりの黒ずみや、タンク内部のカビが気になるという場合は、アルカリ性のオキシクリーンがお勧めです。
オキシクリーンを使ったトイレ掃除をする時に必要なもの
オキシクリーンは水に溶けにくいため、トイレ掃除に使用する時は、先に水に溶かしておく必要があります。
そこで用意しておくと便利なのが、2ℓの空のペットボトル。
ここに1ℓ程度のお湯とオキシクリーンを入れるのですが、オキシクリーンは水(お湯)と混ざると発泡するため、容量の小さいペットボトルだと溢れてしまう可能性があります。
そのため、お湯の量が少なめでも2ℓの大きいペットボトルを用意するのがお勧めです。
オキシクリーン以外にオススメの洗剤一覧!
トイレハイター
強力な洗浄力で、便器や便座についた汚れや臭いを取り除きます。
塩素系洗剤なので、酸性の洗剤と混ぜたり、同時に使用するのは絶対に止めて下さい。
サンポール
塩酸濃度が9.5%と高く、吹きかけるだけでこびりついた尿石を除去します。
汚れが落ちない時は、トイレットペーパーに沁み込ませて尿石につけ、しばらく放置すると落としやすくなります。
ドメスト
次亜塩素酸ナトリウムが配合された塩素系洗剤。
除菌力99.99%で雑菌はもちろん、雑菌による悪臭やヌメリも除去します。
酸性の洗剤と混ぜて使わない、子どもなどの手の届かないところに保管するなど、注意が必要です。
トイレの掃除を行うオススメの頻度
トイレ掃除は週に一回行うのがよいでしょう。
ただし、週一回掃除していればOKというわけではありません。
理想は、週一回のしっかりとした掃除に加えて、毎日のこまめな掃除です。
毎日掃除するとなると面倒に感じてしまいますが、トイレを使用した後に気になる部分をサッと拭くだけの簡易掃除で構いません。
このちょっとした積み重ねが、トイレに汚れを溜め込まずに綺麗をキープできる方法です。
トイレに汚れがつく種類とその原因
トイレの主な汚れは、水垢、尿石、カビです。
それぞれ、どうしてトイレについてしまうのか原因をご紹介します。
水垢
トイレを使用後に水を流しますが、便器などに付着した水がその後に蒸発すると、水に含まれているカルシウムなどのミネラル分が残り水垢になります。
尿石
尿が付着後に水分が蒸発し、カルシウムなどのミネラル分が残って尿石になります。
尿石にはアンモニアが含まれるため、尿石がつくと雑菌が繁殖し、独特の嫌な臭いがするようになります。
カビ
湿気が多いトイレでは、カビが繁殖しやすくなります。
特に温水洗浄便座を使用している場合は、温水が34度前後に保たれているため、タンク内などにカビが発生しやすくなります。
トイレの汚れを放置するとどうなる?
トイレの汚れを放置していると、見た目が汚い、嫌な臭いがすると言った問題の他に、配管が詰まって修理する必要になるかも知れません。
トイレの便器やタンク内部についた尿石やカビが、何らかの切っ掛けで剥がれ落ちてしまうと、配管を詰まらせてしまう恐れがあります。
トイレの配管詰まり(下水詰まり)を種類する場合、おおよそ7,000~15,000円が相場となっています。
また、高圧洗浄機を使用した配管の汚れの掃除には15,000~38,000円ほど必要になります。
トイレ掃除をサボったツケが、高額の修理代になるかも知れないと思うと、しっかり掃除をしておこうと思いますよね。
まとめ
トイレの汚れには、酸性の洗剤で落ちる尿石や水垢以外に、酸性の洗剤では落としにくいカビもあります。
カビが原因による黒ずみには、オキシクリーンなどのアルカリ性の洗剤を使うのがよいでしょう。
トイレ掃除にオキシクリーンを使う時は、40~50℃のお湯に溶かし、汚れが気になるところにかけたり、トイレ用クリーナーに浸けて拭き掃除をして下さい。
便器のふちなど特に汚れが気になるところは、オキシクリーン水をトイレ用クリーナーに浸した後、貼りつけるようにしてしばらく放置するとよいでしょう。
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