近年は、人や環境に優しい自然由来の成分を使ったナチュラルクリーニングを行っている方が増えています。
ナチュラルクリーニングに使える代表的な洗剤に重曹があります。
トイレ掃除に重曹を使うことがあると思いますが、重曹を使ってトイレ掃除を行う時にはどのようなことに注意するとよいのでしょうか。
また、トイレの汚れの原因や掃除の頻度など、トイレ掃除に関する疑問や不安にお答えしていきます。
重曹を使ったトイレ掃除のやり方やポイント!
準備するもの
・クエン酸
やり方
・こちらの動画は、最近、インスタなどで流行している重曹とクエン酸いによる発泡で掃除をして、果たして綺麗になるのか?ということについて、プロの方が見解を述べています。
・クエン酸は酸性、重曹はアルカリ性のため、2つを合わせると中和し、発泡しますが、実は汚れをとるという面においてはお互いの作用を消してしまうので、あまり効果がないとしています。
・泡が出るので、配管についた汚れを落とすという意味で、掃除のサブ的な役割で使うことはありかも知れませんが、重曹とクエン酸を合わせて出る泡には、汚れを剥がれ落とすほどの力はないようです。
ポイント
発泡洗浄は掃除のメインではなく、酸素系洗剤や塩素系洗剤の酸化力をメインとした、あくまでもサブ的な効果を狙ったものとなっています。
トイレ掃除に重曹がオススメの理由は?
重曹はしつこい汚れに使ってもあまり効果が得られないのですが、汚れがついたばかりの時に使うと汚れを落としやすくしてくれます。
重曹は粒子がやや大きいため、振りかけて擦り洗いをすると研磨剤の役割を担います。
また、消臭作用があるので、掃除の後のトイレの臭いをとるのはもちろん、消臭剤としてトイレに置いておくだけでも効果が期待できます。
毎日ちょっとした汚れを掃除する時に強い洗剤を使うよりも、人や環境に優しい自然由来の成分である重曹なら、気兼ねなく使うことができますよね。
重曹を使う時の注意点
重曹はアルカリ性の成分のため、酸性の汚れには効果がありますが、同じアルカリ性の汚れにはあまり効果がありません。
トイレの汚れであれば尿石や水垢はアルカリ性のため、重曹を使っても汚れを落とすことができないからです。
一方で、カビが原因の汚れには効果が期待できます。
ただし、頑固にこびりついたカビを剥がし落とすほどの強力な作用があるとは言い難く、重曹はどちらかと言うと掃除の後の抗菌や、カビが繁殖する前の段階で使うのが望ましいと言えます。
トイレに汚れがつく原因は?
水垢
トイレは水を流す場所のため、便器などに水が付着した後、水分が蒸発してカルシウムなどのミネラルが残ると、それが白っぽい汚れとなってしまいます。
尿石
用を足した後に便器などに流しきれなかった尿が残り、水分が蒸発してカルシウムなどのミネラルが残ると、空気に触れることで炭酸ガスと反応して、石のように固く結晶化したものが尿石です。
尿石は見た目の問題だけではなく(黄色っぽい汚れがつく)アンモニアも含まれるため、雑菌の繁殖によって臭いを発生させます。
カビ
湿度や温度が高いトイレはカビが発生しやすい場所です。
カビと空気中のホコリが合わさることで、黒っぽい汚れになります。
トイレの臭いの原因は?
アンモニア臭
便器のふちの裏側や便座と便器の間は、掃除の手が行き届きにくく、尿石がつきやすい場所です。
尿石とは尿が蒸発して、カルシウムなどのミネラルが残ったものが結晶化したもので、雑菌が繁殖すると強いアンモニア臭を放つようになります。
また、男性は立って用を足すことが多いため、尿が床や壁に飛び散りやすく、アンモニア臭の原因になります。
カビ臭
トイレは湿度が高く、温水洗浄便座を使っていれば温度も高くなります。
湿度や温度が高い上に雑菌が多いトイレにはカビが繁殖しやすいため、独特のカビ臭がすることがあります。
下水臭
便器の中に溜まっている水を封水と言い、下水から上がる臭いを防ぐ役割を担っています。
この封水が少なくなると、下水の嫌な臭いがトイレにこもることがあります。
封水が少なくなる主な原因は配管の詰まりのため、下水臭がする時は配管が詰まっているかも?と疑ってみるのがよいでしょう。
トイレの汚れや臭いを放置するとどうなる?
トイレの嫌な臭いはアンモニア臭です。
そのまま放っておくとどんどん臭いが強くなり、手入れの行き届いていない公衆トイレのような鼻や目にツンとくるような臭いになってしまいます。
また、汚れを放置しておくのも危険です。
見た目が悪いのはもちろんですが、こびりついた尿石が剥がれ落ち、配管を詰まらせてしまうことがあります。
完全に詰まってしまうと水が流れなくなるので、トイレを使うことができません。
そうなると、業者に依頼して配管の詰まりを除去してもらう必要があり、手間ですし、何より余計なお金がかかってしまいますよね。
配管の詰まりを防ぐためには、トイレの汚れや臭いを放置せず、すぐに掃除を行うようにしましょう。
トイレ掃除の頻度の目安
トイレ掃除は、しっかり掃除は週に一回、サッと掃除は毎日行うことをお勧めします。
しっかり掃除は、汚れの有無に関わらず洗剤を使って丁寧に掃除します。
一方の毎日行うサッと掃除は、トイレを使った後、目についた場所を拭き掃除します。
トイレに入るたびに、床、壁、便器、便座、タンクと多くの場所を掃除するのは大変なので、一ヵ所だけ決めて拭き掃除をするのがポイントです。
また、ごみの収集日に倣って、今日は床、今日は便座のように場所を決め、その日は決められた場所の拭き掃除を行うといったルールもよいかも知れません。
毎日のサッと掃除で汚れを溜め込まないようにしておけば、週一回の掃除もグンと楽になります。
どうしても汚れや臭いがとれない時は?
幅広い掃除の知識を持っていない状態で、トイレの汚れに立ち向かっても限界があります。
インターネット上の情報を元に掃除をしてみても、ちょっとしたコツやポイントが外れると、思うように汚れが落ちないなんてこともあるでしょう。
トイレの中でも特に便器は汚れが付着しやすい場所ですが、力任せに擦ってしまうと傷が入り、余計に汚れがつきやすくなってしまいます。
劣化を早めてしまい交換することになった、なんて事態になれば、それこそショックも大きくなってしまうので、自分でできる範囲で掃除をしても汚れが落ちない場合は、無理をせず、クリーニング業者に掃除を依頼するのがよいでしょう。
トイレ掃除業者の料金相場はこちら!
トイレ掃除をクリーニング業者に依頼した場合、気になるのは料金ですが、相場は10,000円程度となっています。
ただし、10,000円付近に料金が集中しているわけではなく、8,000~12,000円程度と業者によって料金に差があるため、あくまでも平均が10,000円程度となっています。
どの業者であっても、便器や床、壁、窓(内側)、タンク外側と言った場所の掃除は基本料金として含まれていることが多いです。
料金の差は基本的な場所以外の掃除が含まれているかどうかであり、例えば12,000円代の料金設定となっている業者ではトイレだけではなく洗面所の掃除も料金内に含まれています。
なお、換気扇やタンク内部の掃除は基本料金に含まれないことが多いため、掃除を依頼する場合は掃除の場所や範囲を確認しておくのがよいでしょう。
まとめ
重曹はこびりついた汚れを落とす効果はあまり期待ができませんが、毎日のちょっとした汚れを落とすには十分な効果を発揮してくれます。
また、重曹には消臭作用もあるので、トイレに置いておくだけで嫌な臭いをとってくれますよ。
コメント