レンジフードの掃除は大掃除の時のみ本格的に掃除するという方も多いでしょう。
しかし、できるだけ意識して掃除するべき場所が存在します。
それがフィルターです。
そこで、今回はレンジフードのグリスフィルターの掃除方法を具体的に紹介致します。
ファンの分解掃除とかではなく、あくまでも主役はフィルターでありフィルターをどのように掃除するのかがポイントなのです。
レンジフードのグリスフィルターの掃除方法!
レンジフードのグリスフィルターを掃除するにはフィルターを取り外す必要がありますが、ここまでの分解ならばほぼ工具不要で取り外しができますので定期的に行ってもらいたい掃除となっています。
準備するもの
・台所用中性洗剤
・柔らかい布
・スポンジ
やり方
基本的なやり方は整流板をあけてフィルターを取り外し、洗剤を使って洗うだけです。
ただし、マグネット固定式なのかレバー固定式なのか、はたまた別の方法で整流板を固定しているのかで外し方が変わってきますので説明書での確認は必須となるでしょう。
グリスフィルターの清掃方法
①説明書を読んで整流板とフィルターの外し方を確認する
②レンジフードの奥側にある電源プラグを抜く、またはブレーカーを切る
③マグネット固定式なら両手で整流板手前側を支えながらマグネットキャッチを外して整流板をあけて、レバー固定式なら両手で整流板手前側を支えながら固定金具のレバーを下げてあける
④フィルターのつまみ部分に指をかけて押し出すようにしてフィルターを取り外す
⑤ぬるま湯に台所用中性洗剤を加えて溶かし、その中にフィルターを投入して5分程度ひたす
⑥フィルターをスポンジなどを使って汚れを落とす
⑦水で丸洗いして乾いた雑巾で拭いて水気を飛ばす
⑧フィルターを自然乾燥させる
⑨フィルターを元に戻し、電源も元に戻して終了
ポイント
グリスフィルターを掃除する時の注意点
グリスフィルターを掃除する時の注意点はどの程度の汚れがあるのか、どの範囲で掃除をするのかを見極めることです。
定期的にフィルターを掃除しているという方はフィルターの汚れもそこまでひどいものではないので、今回紹介した台所用中性洗剤を使った簡単な丸洗いでも十分に汚れを落とすことができます。
問題は掃除の仕方です。
あくまでもフィルターを掃除するだけならちょっとした桶とお湯と洗剤とスポンジ、そしてゴム手袋があれば事足ります。
これが換気扇全体の掃除となるとやり方が大きく変わってきます。
まず、整流板やフィルター以外にファンやドラムを取り外して掃除を行うとなると養生しないと油まみれになってしまうリスクがあります。
ドラムやファンを取り外して掃除を行うときは基本的にしつこい油汚れが相手になるので酸素系漂白剤や油汚れ用洗剤を使ったつけ置き洗いにシフトするでしょう。
フィルターもこのときは酸素系漂白剤や油汚れ用洗剤を使ってのつけ置き洗いに変更することになると思います。
フィルターのみを掃除するのならそこまで大規模にすることなく小規模で終わらせられるのですが、換気扇全体の掃除となると規模が大きくなるため掃除の仕方も変更してください。
汚れを放置しているとどうなる?
汚れを放置するとまず油が蓄積されていくことでファンのハネの隙間が埋まり換気能力が大きく低下します。
ダクト内部やレンジフード内部も油だらけになってしまうので、空気が上手く通らなくなるのです。
排気能力が低下するということはそれだけ空気循環能力が低下するので、嫌な臭いが籠もりやすくなったり室温が低下しにくくなるといった状態になります。
実際に夏場にボロボロの換気扇やダクトが設置された部屋の温度と、掃除して空気の通り道を完備した部屋の温度を比較すると2℃程度差が発生したので、それだけ通気性が変わってくることがわかっています。
換気扇やレンジフードが汚い状態では空気を清浄化する能力も低下しているので、室内がほこりっぽいと感じることも多いでしょう。
また、排気能力が低下することで料理をした後の換気もうまくできず、気化した油が部屋中に蔓延する可能性もあるのです。
その結果、部屋中が油まみれになる可能性が出てきます。
キッチンがべたべたする割合が増えているという人はレンジフードが汚れすぎていると思ってください。
さらに注意すべき事が油汚れが増えることで油汚れが好きな虫が集まりやすいということです。
特にゴキブリがその筆頭なので、キッチンにゴキブリが登場する可能性が高まると考えてください。
ゴキブリは狭くて暗く、そして油汚れがあって暖かい場所を好む傾向にあるのでレンジフード内部にゴキブリが出現する可能性もあります。
また、ダクトの内部やファンのそばにも固まった油汚れが発生するので、そういった汚れと換気扇がぶつかる可能性すらあります。
そうなると換気扇を動かす度に接触するので、異音が発生するようになるでしょう。
あまりにも接触が多すぎると換気扇が破損するリスクも存在します。
レンジフードの掃除頻度について
レンジフードそのものの掃除頻度は3ヶ月に1回程度が推奨されています。
ですが、フィルターの掃除のみならば1週間に1回程度は行った方がいいでしょう。
ただし、換気扇及びフィルターの汚れるスピードはどれだけ油をキッチンで使ったのかで大きく変わってくるのでなんとも言えません。
とりあえず、定期的にチェックして汚れていたら洗うというスタンスの方がいいでしょう。
整流板を動かしてフィルターをチェックするだけなので、確認するだけならばそこまで難しいこともないと思います。
掃除をしても汚れが落ちない時は?
フィルターの掃除をしても汚れがなかなか落ちないときはつけ置き洗いをしてください。
汚れを落とす段階としては以下のとおりになっています。
台所用中性洗剤を使って擦り洗いする⇒台所用中性洗剤を使ってつけ置きしてから擦り洗いをする⇒酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いをする⇒酸素系漂白剤を使って長時間つけ置き洗いをする
要するに、汚れが少ない時は台所用中性洗剤を使ってさっくりと洗って、ちょっとしつこい汚れが相手ならば台所用中性洗剤のつけ置き洗いをすればいいということになります。
ほとんど掃除をしていないためしつこい油汚れが発生しているのなら酸素系漂白剤を使って綺麗にしましょう。
レンジフードが汚れないようにするコツ!
レンジフードの汚れを減らすには使い捨てフィルターを設置するのが一番です。
この使い捨てフィルターには磁石タイプや不織布タイプなど色々とありますのでその中からお好みで選ぶといいでしょう。
ただし、レンジフードのタイプによって取り付けられるかどうかも変わってきますので、自分が使っているレンジフードにマッチしているものを選びましょう。
プロペラファンの換気扇には従来型のフィルターを設置してください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はレンジフードのグリスフィルターの掃除方法を紹介しました。
グリスフィルターを掃除するだけならばかなり簡単なので、是非覚えてもらいたい掃除方法となります。
定期的に掃除すればフィルターも清潔な状態をキープできるので汚れているかどうかのチェックを欠かさないようにしてください。
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