油の飛び跳ねやホコリなど、換気扇のレンジフードの汚れが気になっているものの、どのように掃除をしたらよいのかよくわからず困っているという方のために、今回は換気扇のレンジフードの掃除方法を解説します。
換気扇のレンジフードの掃除には洗剤を使ってもよいのですが、食材を扱うキッチン周りでは、できるだけ添加物などを含まない洗剤で掃除をしたい思う方が多いかも知れません。
そこでここでは、人や環境に優しい自然由来の成分であるセスキ炭酸ソーダを使った掃除のやり方をご紹介します。
セスキ炭酸ソーダを使った換気扇レンジフードの掃除方法!
準備するもの
- セスキ炭酸ソーダ
- ごみ袋
- たわし
- ゴム手袋
- 歯ブラシ
やり方
- キッチンのシンクに用意したごみ袋を重ねて広げます。
- ごみ袋にお湯をいれます。(50度の熱めのお湯がよいでしょう)
- お湯が溜まったごみ袋の中に、換気扇のフィルターを入れます。
- 鍋でお湯を沸かしたらセスキ炭酸ソーダを入れ、スプーンなどでよく混ぜます。
- 混ぜたセスキ炭酸ソーダをごみ袋に入れ、さらによく混ぜて下さい。
- ごみ袋の中にシロッコファンなどの部品も入れて、そのまま20~30分放置します。
- 30分過ぎたらフィルターを取り出して歯ブラシで軽く擦って汚れを落とし、再びごみ袋に戻して浸け置きしましょう。一度で汚れが落ちない時は、これを何度か繰り返します。
- 汚れが落ちたら水洗いをします。セスキ炭酸ソーダが残っていると白浮きするので、しっかりと洗い流すようにしましょう。
水ではなく、お湯で浸け置きするようにしましょう。
お湯に溶かすことで汚れへの浸透が早くなり、汚れ落ちがよくなります。
換気扇をセスキ炭酸ソーダで掃除する時の注意点は?
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性のため、皮膚に直接触れると肌荒れなどを起こす恐れがあります。
そのため、掃除で使う場合は必ずゴム手袋をして行うようにして下さい。
また、セスキ炭酸ソーダは湿気に弱いので、使わなかった分を保存する時は必ず密閉容器に入れましょう。
水と混ぜてセスキ炭酸ソーダ水を作ったら、長期保存はせず、一週間以内で使いきるようにして下さい。
長期保存したものは変質してしまい、十分な効果が得られないことがあります。
セスキ炭酸ソーダと重曹の違いは?
セスキ炭酸ソーダと同じく、近年ナチュラルクリーニングのグッズとして人気となっているのが重曹ですが、この2つにはどのような違いがあるのかご存知でしょうか。
セスキ炭酸ソーダと重曹は共に弱アルカリ性の性質を持つ自然由来の成分で、重曹の正式名称は炭酸水素ナトリウム。
これに対し、重曹と炭酸ナトリウムで構成されるのがセスキ炭酸ソーダになります。
両者の違いは、重曹がPH8.2なのに対してセスキ炭酸ソーダはPH9.8と、セスキ炭酸ソーダの方がややアルカリ度が高いことや、重曹は水に溶けにくいですがセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい、重曹はサラサラとした粉状でセスキ炭酸ソーダは粒粒の結晶が大きいなどの特徴があります。
どちらも酸性の油汚れを分解する働きに優れていますが、上記のような特徴を生かし、掃除の用途に合わせて使い分けることができます。
簡単セスキ炭酸ソーダの作り方
用意するもの
- 水
- スプレーボトル
- セスキ炭酸ソーダ
- 紙
作り方
- 水500㏄をスプレーボトルに入れます。
- 折り目をつけた紙にセスキ炭酸ソーダを小さじ一杯入れます。
- セスキ炭酸ソーダが入った紙をスプレーボトルの口につけ斜めにしながら、中に入れていきます。
- スプレーボトルをよく振って混ぜ合わせたら完成です。
換気扇を掃除するオススメの頻度
キッチンの換気扇に多い油汚れは、放っておくと頑固な汚れになってしまうため、できれば一ヵ月に一回の頻度で分解掃除を行うのがよいと言われていますが、仕事や家事、育児などで毎日忙しいとその頻度でシロッコファンやフィルターを取り外すのが億劫に感じてしまう人が多いかも知れません。
そのような場合は3ヵ月に一回の頻度で、換気扇の掃除するようにしましょう。
年末の大掃除を含めて年に4回と考えると、忙しい合間でもなんとか時間を作ることができるのではないでしょうか。
それに対し、キッチンの換気扇ほど汚れがひどくならないお風呂の換気扇は、3~4ヶ月に一回の頻度の掃除で大丈夫です。
また、トイレの換気扇は一年に一回の掃除でよいでしょう。
ただし、どちらの場合も異音や異臭がするなど、何らかの異常を感じたら頻度に関係なく、すみやかに掃除を行うようにして下さい。
換気扇の汚れを防ぐ方法は?
キッチンの換気扇の場合、使った後にこまめに拭き掃除を行うのがよいでしょう。
人目につきやすいレンジフードの部分は、飛び跳ねた油の温度が高いうちであれば、ふきんやクロスで拭くだけで簡単に汚れを取り除くことができます。
なお、拭き掃除をした後に柔軟剤やリンスなどを沁み込ませたふきんで仕上げ拭きをしておくと、静電気が起こりにくくなり、空気中のホコリやゴミがつきにくくなります。
また、フィルターの汚れが気になる方は、外付けのフィルターカバーをつけることをお勧めします。
外付けのフィルターカバーをすることで、フィルターが直接汚れにくくなり、分解掃除を行う頻度を減らすことができます。
ただし、外付けのフィルターカバーは長期間使用せず、汚れたらすぐに取り替えるようにして下さい。
そもそも換気扇が汚れる原因は?
キッチンの換気扇の主な汚れは油汚れです。
調理中の油は熱で一度気化しますが、その後冷えると換気扇のフィルターやカバーなどに付着します。
そこに空気中のホコリやゴミが混ざり固まって酸化すると、ギトギト、ベトベトの油汚れになります。
油汚れは冷えると拭き掃除では簡単に落とせなくなってしまいます。
一方、お風呂の換気扇にはシャンプーやリンスの飛び散りがつきますが、キッチンほど落としにくい汚れにはなりません。
また、トイレの換気扇の汚れはホコリが主となるため、キッチンに比べて掃除は簡単に行うことができます。
換気扇が汚れることで起こる問題点
電気代が高くなる
シロッコファンやフィルターに汚れがついていると、ファンを回すのに必要以上動力が必要になったり、空気の吸い込みが悪くなるため、電気代が高くなることがあります。
異音や異臭がする
汚れがついたままで使っているとファンに余計な負担がかかるので、大きな音がしたり、油汚れが酸化すると異臭がするようになります。
カビや雑菌が繁殖する
汚れを放置しているとそこにカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
キッチンの換気扇は油が含まれるので特に注意ですが、汚れの多くがホコリであるトイレの換気扇でも掃除をせずに放っておくと、カビや雑菌の温床になってしまいます。
換気扇掃除のクリーニング業者の料金相場
換気扇掃除を業者に頼んだ場合、料金がいくらくらいかかるのか気になるところですよね。
換気扇にはプロペラタイプとレンジフードタイプがあり、プロペラタイプの方が相場は安くなっています。
両方を合わせた料金相場は12,000~15,000円となっていますが、プロペラタイプは業者によっては7,000円~となっているところもありますし、レンジフードタイプでは20,000円代後半の料金設定をしているところもあるので、相場はあくまでも目安として考えるとよいでしょう。
まとめ
セスキ炭酸ソーダを換気扇の掃除に使う時は、お湯に入れて浸け置きをするか、スプレーボトルに水と入れて混ぜ、吹きかけて使う使い方があります。
重曹に比べてアルカリ度が高いので、より頑固な油汚れを落としたい時にはセスキ炭酸ソーダを選ぶのがよいでしょう。
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