換気扇のレンジフードがステンレスの場合、掃除はどうしたらよいのでしょうか。
また、ステンレスは汚れだけではなく、手垢や水垢、指紋がつきやすいため、気になってしまう方も多いと思います。
そこで今回は、ステンレスの換気扇のレンジフードの掃除のやり方をご紹介します。
ステンレス製品は取り扱いを間違ってしまうとせっかくの光沢や輝きを損なってしまうため、正しい掃除のやり方を覚えておくのがよいでしょう。
ステンレスの換気扇レンジフードの掃除のやり方!
準備するもの
- プラスドライバー
- 新聞紙など床を養生するもの
- ヘラ(カード)
- キッチンペーパー
- 油汚れ洗剤(マジックリンなど)
- ブラシ
やり方
- 取り外しができない本体と繋がっているレンジフードの部分のビスを少しだけ緩めます。
- レンジフードの内側についているロックを外し、スイッチの電源コードを根元の部分から外します。
- レンジフードの上部分は本体のフックに引っ掛かっているので、上げながら手前に引くようにして下さい。
- 外したレンジフードは、床に敷いた新聞紙や養生シートの上に置くようにして下さい。
- 続いてフィルターを外します。フィルターは上に引き上げると簡単に本体から外すことができます。
- シロッコファンはドラムに繋がっているビスを手で緩めて、先にカバーを外してから、ドラムから引き出します。
- ドラム部分の油汚れは、ヘラかカードで擦り、キッチンペーパーに汚れを付着させて取り除いてから、マジックリンなどを吹きかけ、少し置いてからキッチンペーパーで拭き取ります。
- シロッコファンは、お湯(60℃)に洗剤を入れて浸け置きし、汚れが緩んできたらお湯に浸けた状態でブラシで擦ると汚れが落ちやすくなります。
シロッコファンがドラムから外しにくい時は、軸の部分をドライヤーなどで温めて、接着剤のように固まっている油汚れを緩めてあげると、取り外ししやすくなります。
ステンレスの換気扇レンジフードを掃除する時の注意点
強く擦らない
ステンレスは傷がつきやすい素材で、特にメラミンスポンジや重曹ペーストなど研磨作用の強いもので擦ると傷がついてしまいます。
使用する時は優しく表面を擦る程度にしましょう。
円を描くように擦らない
ステンレス製品を拭き掃除する時は、研磨目に沿ってふきんなどを動かすようにします。
園を描くように擦ってしまうと、表面の光沢のラインが崩れてしまい、本来のステンレスの輝きが失われてしまいます。
手垢や指紋の除去には中性洗剤を使う
汚れとは違いますが、ステンレスに指で触れると手垢や指紋がついてしまい、汚く感じてしまいます。
手垢や指紋を消したい時は、布やスポンジに中性洗剤をつけて拭き取るようにしましょう。
レンジフードが汚れることで起こる問題点
レンジフードが汚れるということは、同じくらい換気扇のフィルターやシロッコファンに油汚れが付着しているということです。
換気扇が汚れたまま放置していると、次のような問題が起こる場合があります。
電気代が高くなる
油汚れが付着したフィルターやファンは、空気の吸い込みが悪くなったり、ファンの回転数が落ちるため、余計に電力を使うようになって、電気代が高くなることがあります。
異音や異臭がする
ファンに余計な負担がかかると異音が発生したり、空気の吸い込みが悪くなることで調理後の匂いが部屋から抜けにくくなる、油汚れが酸化して異臭がするなどのトラブルが起こることがあります。
また、キッチンの換気扇には食材の塩分や水分が付着しやすく、塗装が剥げて腐食することもあります。
食中毒の原因になることも
油汚れを放置していると、そこにカビや雑菌が繁殖することがあります。
換気扇はガス台やIH台の真上に設置されているため、調理中の鍋やフライパンにカビや雑菌が落ちると、食中毒の原因になることがあります。
ステンレスのレンジフード掃除にオススメの洗剤やグッズ!
ステンレスは洗剤の選び方によっては、表面を傷つけてしまってコーティングが剥がれ、光沢が失われるなどのトラブルが起こりやすい素材です。
そのため、レンジフードの掃除の際でも慎重になる方が多いと思いますが、どのような洗剤を使えばよいかわからないという場合は、「ステンレスクリーナー」を選ぶとよいでしょう。
ステンレスクリーナーはその名の通り、ステンレス製品に特化した洗剤のため、成分によって傷つける心配がありません。
また、人や環境に優しいナチュラルクリーニングのグッズとして、近年、人気が高まっている重曹とセスキ炭酸ソーダ。
どちらもステンレスの掃除に使うことができます。
重曹やセスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性のため、キッチンの換気扇汚れの原因である油汚れを落としやすいので(油汚れは酸性)、添加物を含まず、自然由来の成分で掃除がしたいという場合は重曹やセスキ炭酸ソーダを使ってみるとよいでしょう。
ステンレスのレンジフードの汚れを防ぐ方法!
できれば毎日拭き掃除をする
キッチンの換気扇の場合、油汚れを放置してしまうと冷えて固まり、簡単な拭き掃除では汚れが落ちにくくなります。
油が冷える前に拭き掃除をしておけば、汚れが固まって落ちにくくなることがないので、調理の後にすぐレンジフードを拭く習慣をつけるとよいでしょう。
水滴を拭き取る
ステンレスは水垢がつきやすく、目立つため、濡れたふきんなどで拭いた後は、必ず乾いたキッチン用クロスやキッチンペーパーなどで水滴が残らないように拭き取るようにしましょう。
コーティング剤を使う
ステンレスにコーティング剤を塗っておくと、汚れがつきにくくなります。
ステンレス用のコーティング剤は、ホームセンターなどで購入することができます。
レンジフードが汚れる原因は?
キッチンの換気扇のレンジフードが汚れる主な原因は、調理中の油や水分、塩分などの飛び跳ねです。
油は飛び跳ね以外にも、熱によって気化したものが、温度が下がることで液体へと戻り、それがレンジフードに付着してしまうこともあります。
さらに、放置したままの油汚れに空気中のホコリやゴミが付着して酸化すると、色が黄色みがかり、見た目に目立ちやすくなります。
こうしてギトギト、ベタベタになった油汚れは、拭き掃除くらいでは簡単に落ちなくなってしまうので、調理後にこまめに拭き掃除を行うようにすると、汚れが固まって落としにくくなるのを防ぐことができます。
レンジフードのクリーニングを業者に頼むなら?
レンジフードやフィルター、シロッコファンなど換気扇にこびりついてしまった汚れは、掃除をしても思うように落とし切れないことがあります。
そのような時は、専門のクリーニング業者に掃除を依頼するのがよいでしょう。
クリーニング業者に掃除を依頼する場合、レンジフードのみの掃除料金の設定を行っているところはありません。
そのため、換気扇を丸ごと依頼することになります。
換気扇掃除を取り扱うクリーニング業者は、家庭・店舗・オフィスなどのクリーニング業務を行っているところや、ハウスクリーニングを行っているところになります。
料金については業者によって異なり、さらに換気扇のタイプによっても異なります。
レンジフードのないプロペラタイプだと7,000円、レンジフードタイプなら9,000円からが一般的で、両方のタイプを合わせた相場は13,000~15,000円となっています。
まとめ
ステンレスのレンジフードの掃除では、強く擦ったり、円を描くように擦らないようにしましょう。
手垢や指紋には、中性洗剤をふきんに沁み込ませて拭くのがお勧めです。
手入れによっては新品の状態を保つことができますが、掃除のやり方を間違えてしまうと傷がついたり、光沢が失われてしまうので、心配な場合はクリーニング業者に依頼するのもよいでしょう。
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