トイレ掃除をする時、便器や便座、床、壁など、目につくところは手が届きやすいですが、実はそれ以外にも汚れがついている場所があります。
例えば便座と便器のつなぎ目の部分は、あまり掃除をしたことがないという方が多いのではないでしょうか。
しかしこの部分も汚れがついているので、放置してしまうと頑固な汚れになって落としにくくなるだけではなく、嫌な臭いの原因にもなってしまいます。
とは言え、便座のつなぎ目の掃除のやり方なんてよくわからないですよね。
そこで今回は、便座のつなぎ目の掃除のやり方や注意点をご紹介します。
トイレの便座のつなぎ目の掃除のやり方やポイント!
準備するもの
・除菌シート
やり方
①除菌シートをつなぎ目に差し込んで、両端を左右に動かすようにして汚れを拭き取ります。
②こびりついた汚れがある時は、歯ブラシを差し込んで軽くこすって落としましょう。
ポイント
トイレの便器のつなぎ目を掃除するときの注意点
換気を十分に行う
酸性洗剤は刺激が強いため、密室で使用すると体調不良を起こすことがあります。
トイレは狭い空間なので特に気を付ける必要があり、使用する場合は窓やドアを開け、換気扇を回すなど、十分に換気を行った状態で行って下さい。
ゴム手袋やマスク、眼鏡などを着用する
酸性洗剤が皮膚や目に入ると、かぶれやただれ、炎症などを起こすことがあります。
使用時にはゴム手袋や眼鏡で洗剤が付着するのを防いで下さい。
また、使用中に洗剤を吸い込まないようにマスクをするのもお勧めです。
便座の取り外しに注意する
便器のつなぎ目を徹底的に掃除する際には、便座をスライドさせたり取り外す必要がありますが、メーカーや製品によってやり方が違うため、事前に取り扱い説明書で確認するようにしましょう。
自己流で行ってしまうと、部品が破損したり、元に戻せなくなってしまうことがあります。
トイレの便器のつなぎ目が汚れる原因は?
トイレの便器のつなぎ目が汚れるのは、尿の飛び散りが原因です。
特に小さなお子さんがいる家庭では、上手にトイレを使えない場合が多く、便器や便座、床、壁などの目につきやすい場所以外に、便器のつなぎ目の部分にも尿がついてしまうことがあります。
尿は時間が経つと蒸発してカルシウムなどのミネラルが残り、結晶化して尿石になります。
尿石は「石」と言う字が示す通り、硬くて頑固な汚れです。
そのため、尿石になる前に汚れを落とすことが必要になります。
また、尿石は雑菌が繁殖しやすく、アンモニアを発生させて嫌な臭いがするようになります。
しっかりトイレを掃除しているのに臭いが気になるという時は、つなぎ目に汚れが溜まっていないか確認するとよいでしょう。
トイレの便器のつなぎ目の掃除頻度は?
トイレの便器のつなぎ目の掃除は、できれば毎日行った方が綺麗な状態を維持することができます。
とは言え、毎回便座をスライドさせて持ち上げて・・という作業をするのは正直面倒に感じてしまいますよね。
そこで、トイレ使用後に汚れが気になった場合は、トイレ用シートや洗剤がついた雑巾をつなぎ目に差し込むようにして拭き、汚れを拭き取っておきましょう。
その上で、一ヵ月に一回は便座をスライドさせ(スライドが可能な製品のみ)、つなぎ目の部分がしっかりと目に見える状態で汚れを落とすようにします。
また、年に一回は便座を便器から外して(取り外しが可能な製品のみ)、徹底的に掃除をすることお勧めします。
つなぎ目の汚れを防ぐ方法!
便器のつなぎ目の汚れを防ぐには、こまめに掃除をするのがよいでしょう。
便座や便器の掃除は毎日、少なくても週に一回は必ず拭き掃除をしているという場合が多いようですが、便器のつなぎ目はつい見逃しがちです。
トイレで用を足すと、想像以上に尿は広範囲に飛び散っています。
床や壁など便器の外だけではなく、便器内であっても思わぬところまで汚れが拡散していると考えた方がよいでしょう。
汚れがついた直後なら、トイレ用酸性洗剤で湿らせたトイレットペーパーで軽く拭き取るだけで汚れはすぐに落ちます。
しかし、時間が経つと汚れは硬くなり、簡単には落ちなくなります。
そのため、トイレを綺麗に保つには、便器や便座以外につなぎ目も毎日の拭き掃除が欠かせません。
トイレの便器のつなぎ目の掃除にオススメの洗剤!
トイレの便器のつなぎ目の主な汚れは、尿石による黄ばみです。
尿石は尿が付着後、蒸発してカルシウムなどのミネラルが残って結晶化したもので、アルカリ性の汚れになります。
そのため、反対の性質を持つ酸性洗剤を使うことで、汚れを中和し、分解して落としやすくします。
トイレ用酸性洗剤で代表的なのは『サンポール』です。
プロのクリーニング業者もトイレ掃除に使うことがある洗剤で、頑固な汚れを落とす強力な効果が期待できます。
また、トイレ以外の掃除にも使われることが多い『クエン酸』も、便器のつなぎ目の汚れに使うことができます。
ただし、『クエン酸』は『サンポール』ほどの効果は期待できないため、長い期間放置してこびりついた汚れには対処できないことがあります。
つなぎ目の汚れが落ちないときの対処法
便器のつなぎ目の汚れが落ちない時は、クリーニング業者に掃除を依頼するとよいでしょう。
便器のつなぎ目部分は、便座を取り外さないと汚れを目視できませんし、ブラシなどの掃除道具も届きにくい場所です。
トイレ掃除をしっかりとしているつもりでも、嫌な臭いが残るという時はこのような隙間部分に汚れが溜まっていることが多く、長期的に放置されているほど汚れが固まって落としにくくなってしまいます。
無理に掃除をしようとすると部品の破損や劣化を招くこともあるため、難しいと感じたら、プロの手にお願いするのも一つの方法です。
なお、クリーニング業者に掃除を依頼した場合、つなぎ目のみを掃除することはできないので、トイレ全体の掃除料金が必要になります。
業者によって料金や掃除内容は異なりますが、7,000~12,000円程度が目安となっています。
つなぎ目以外の忘れがちな掃除ポイント!
便器と床の隙間
飛び散った尿や、便器から伝い漏れた尿が床との隙間に溜まって黄ばみや尿石がつくことがあります。
床を拭き掃除する時は、必ず便器と床の隙間部分も丁寧に拭くようにしましょう。
蓋の内側
便座の蓋の外側の部分はこまめに拭き掃除をしても、内側はあまり気にしたことがないという方が多いようです。
蓋の内側には飛び散った尿が付着しやすいため、こまめな掃除が必要です。
便座の裏のクッション部分
便座の裏を拭き掃除する時に、クッション部分を外して拭き掃除をしましょう。
表部分だけではなく、便座に埋まっている部分にも汚れが付いている場合があります。
まとめ
こまめにトイレ掃除をしているという人でも、忘れがちな便器のつなぎ目の部分は、汚れを放置してしまうと嫌な臭いの元になるため、意識して掃除を行う必要があります。
できれば毎日、使用後にトイレ用シートなどでつなぎ目部分を軽く拭き掃除するのが理想ですが、それが難しいという場合は一ヵ月に一回は便座をスライドさせて拭き掃除を行いましょう。
また、一年に一回は便座を便器から取り外して、徹底的に掃除をすることをお勧めします。
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