トイレを使用後、必ず便座を拭き掃除するという方はどれくらいいるでしょうか。
便座の汚れは放置してしまうと黄ばみになってしまうため、トイレを使ったらその都度、掃除をして汚れを落とすことが大切になります。
そこで今回は、トイレの便座の黄ばみの掃除のやり方をご紹介します。
黄ばみを掃除する時の注意点や、黄ばみを防ぐ方法なども合わせて解説していきます。
トイレの便座についた黄ばみの掃除のやり方!
準備するもの
・トイレットペーパー
・スポンジ研磨剤
・塩素系漂白剤
・歯ブラシ
やり方
①トイレットペーパーにトイレ用洗剤を吹きかけて湿らせ、便座を拭いていきます。
②便座のクッション部分は手で取り外すことができます。
③クッション部分の裏側も汚れていることが多いため、外して掃除をします。
④クッション部分を容器に入れ、塩素系漂白剤を吹きかけて放置します。
⑤こびりついた汚れは歯ブラシでこすって落とします。
⑥便座についた頑固な汚れは、スポンジ研磨剤に水をつけて汚れを擦って下さい。
⑦水でしっかりと流して元に戻して終了です。
ポイント
スポンジ研磨剤は強くこすると便座を傷つける恐れがあります。
上記動画内ではやり方を紹介していますが、使用する場合は十分に気を付けて行って下さい。
便座についた黄ばみを掃除するときの注意点
換気をして掃除をする
便座についた黄ばみの原因である尿石はアルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤を使って対処することが多いですが、酸性洗剤は独特の強い匂いがあるため、匂いを嗅ぎすぎてしまうと具合が悪くなってしまう場合があります。
特にトイレは狭い空間のため、掃除の時には必ず窓やドアを開け、換気扇をつけるなどして十分な換気をした上で行うようにしましょう。
目や皮膚を保護する
酸性洗剤が目に入ったり肌につくと、かぶれや炎症などの原因になることがあります。
眼鏡やゴム手袋をして保護をしてから、掃除を行って下さい。
塩素系漂白剤など他の洗剤と混ぜない
酸性洗剤を他の洗剤と混ぜて使うのは止めましょう。
特に塩素系漂白剤と混ぜると、有毒ガスが発生して大変危険です。
トイレ掃除では尿石以外にもカビ汚れなどを落とすことがあると思いますが、カビ取りにはアルカリ性洗剤を使うため、酸性洗剤と混ぜてしまうとやはり危険です。
酸性洗剤を使った日は他の洗剤で掃除をするのは避け、別日に掃除を行うようにして下さい。
便座の黄ばみの原因は?
便座の黄ばみの原因は尿石です。
尿石は尿の水分が蒸発して、カルシウムなどのミネラルが残って結晶化したもので、掃除の手が届きにくい便器のふちや便器内、床や壁につきやすいですが、実は便座にも発生しやすい汚れとなっています。
床や壁につく尿石の場合、多くは男性が立ったまま用を足すのが原因とされています。
これに対し、便座につく尿石、特に便座の裏側につくものは女性が原因になることが多いと言われています。
女性はトイレを使用する時に便座を上げることがないため、便座の裏に尿が飛んでいることに気付きにくく放置されやすいため、気が付いたら尿石になってこびりついてしまっていることがあります。
尿石は黄色っぽい汚れで見た目が不潔なだけではなく、雑菌が繁殖して嫌な臭いの元になります。
また、水垢やホコリ、カビなどがつくとより頑固で落としにくくなるため、尿石がつかないようにトイレを使用した後は便座を拭いて、汚れの発生源を断つことが大切です。
黄ばみを防ぐオススメの方法は?
便座の黄ばみの原因は尿なので、トイレを使用した後、便座が汚れていたら必ず拭き取るようにしましょう。
その際、トイレットペーパーにクエン酸と水を合わせたクエン酸水を吹きかけて拭き取るのが手軽でお勧めです。
尿(尿石)はアルカリ性のため、酸性のクエン酸で拭き取ることで汚れをしっかりと分解することができます。
拭き取りで汚れが落ちない場合は、トイレットペーパーにクエン酸水を沁み込ませ、パックのように汚れを覆って1~2時間放置してから、かるくこすると汚れ落ちがよくなります。
また、トイレットペーパーだけで便座を拭くと、便座を傷つける原因にもなってしまうので、湿らせてから拭くことで便座を守ることもできます。
なお、クエン酸水は長期保存せず、作ったらできるだけ早く使いきるようにして下さい。
水は常温に置いておくと腐ってしまい、雑菌がわいてしまうからです。
掃除の度にクエン酸水を作るのが面倒という場合は、トイレ用シートを活用してもよいでしょう。
黄ばみを防ぐには、とにかく汚れを溜め込まないようにすることが大切です。
トイレの便座の掃除頻度は?
トイレの便座は、毎日の掃除が理想です。
トイレ掃除は週一回の頻度で、便座以外にも便器、床、壁などをくまなく綺麗に拭いているという方が多いと思いますが、便座の汚れにおいては放置する時間が長くなるほど、水分が蒸発して乾燥し、落としにくくなってしまうため、基本的に毎日掃除するという意識を持つのがよいでしょう。
使用後にサッとトイレ用シートなどで拭き取る習慣を、トイレを使う人全員が身に着けることで、便座に汚れが溜まって黄ばんでしまうことはなくなります。
便座の黄ばみにオススメの洗剤は?
便座の黄ばみは、飛び散った尿が蒸発し、カルシウムなどのミネラルが残って結晶化した尿石が原因です。
尿石はアルカリ性の汚れになので、使う洗剤は反対の酸性の洗剤がお勧めになります。
アルカリ性の汚れに酸性の洗剤をつけることで、汚れを中和し、分解しやすくするというわけです。
トイレ用酸性洗剤でよく知られているのは、『サンポール』です。
液体がパッケージと同じ緑色なので、白い便座につけるとわかりやすく、プロのクリーニング業者も黄ばみ落としに使う洗剤です。
また、洗剤よりも効果は落ちますが『クエン酸』も黄ばみ落としに使うことができます。
クエン酸はこびりついて頑固な汚れになってしまった黄ばみは落としにくくなりますが、毎日のちょっとした汚れを拭き取る時に使うのはお勧めです。
どうしても黄ばみが落ちにくいときの対処法
洗剤を使って掃除をしてみたものの、黄ばみが落ちにくいという場合は、クリーニング業者に掃除を依頼するのがよいでしょう。
耐水ペーパーなどで黄ばみをこすって落とす方法もありますが、汚れだけを的確にこするのは難しく、便座に傷をつけてしまうことになりかせないことから、あまりお勧めできません。
便座に傷がつくとそこに汚れが溜まりやすくなり、掃除をしてもすぐに黄ばみになってしまうといった悪循環に陥りやすくなってしまいます。
洗剤で落ちない黄ばみは、かなり長い間放置してできてしまうもの。
無理に自分でどうにかしようとせず、ここは一度、クリーニング業者に隅々までしっかりと掃除をしてもらい、そこから綺麗な状態を維持していくのがよいでしょう。
まとめ
トイレの便座の黄ばみは尿石が原因です。
尿石は尿が蒸発して残ったミネラル分が結晶化したもので、時間が経過すればするほど他の汚れを巻き込んで、より頑固にこびりついてしまいます。
黄ばみを防ぐには毎日の掃除が欠かせません。
トイレ使用後は、トイレ用シートやトイレットペーパーにクエン酸水を拭きつけたものなので、便座を拭き掃除してからトイレを出る習慣を身に付けましょう。
トイレを使う人全員がこの習慣を身に着けることで、便座の黄ばみを防ぐことができます。
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