エアコンの掃除でちょっと手を出しにくいのがファンの奥部分の掃除です。
そこで、今回はエアコンのロータリーファンの掃除のやり方はどうなっているのか、汚れの原因はなんなのかを見ていきましょう。
ロータリーファンの汚れを防ぐ効果的なやり方は何かあるのか、掃除をしてもなかなか汚れが落ちなかったときはどうすればいいのか、そもそもの掃除頻度はどうなっているのかも調べていきます。
エアコンのロータリーファンの掃除のやり方やポイント!
エアコンのロータリーファンをファンそのものを取り出さずに掃除するとなると、専用の洗剤が必須となります。
今回はファン掃除用のスプレーを用意して対応する方法を紹介します。
また、フィンやパネルなどの掃除に関しては触れませんので、ご了承下さい。
準備するもの
・マスク
・脚立や台座
・掃除用手袋
・掃除機
・古歯ブラシ
・エアコン洗浄スプレー(『くうきれい』など)
・中性洗剤
・加圧式散布スプレーor蓄圧式噴霧器or洗車用スプレーガン
・大きめのゴミ袋複数枚
・ハンディモップ
・雑巾やタオル3~5枚程度
・新聞紙
・はさみ
・バケツ
・養生テープ
・ケレン(なければ割り箸や定規)
やり方
ここではファンの具体的な掃除方法を紹介します。
それ以外の箇所の掃除については触れませんのでご了承下さい。
エアコンのロータリーファン掃除方法
①エアコンの説明書を読んでルーバーの取り外し方などがどのように書いてあるのかをチェックする
②マスクや掃除用手袋を着用してエアコンのコンセントを抜く
③エアコンの掃除の邪魔になる家具や家電などは出来るだけ遠くに移動させる
④ゴミ袋をはさみで裂いて養生する
⑤ゴミ袋の1枚を長い辺の片側だけ切り、切っていない部分がそこになって水が溜まるようにしてエアコン貼り付けて簡単な汚水受けをつくる、その下にバケツも設置する
⑥エアコンの下に新聞紙も敷いておく
⑦まずは埃を掃除機である程度除去し、雑巾やハンディモップなどを使って表面を綺麗にする
⑧ルーバーを真ん中の支持棒を外して壊さないようにとる
⑨吹き出し口からエアコン洗浄スプレーを満遍なくスプレーする
⑩ファンを5~6回転させてファン全体に薬剤が浸透するようにする
⑪30分程度放置する、放置中もファンを適時回転させること
⑫30分が経過したら古歯ブラシで擦り洗いする
⑬リンスがあるタイプの洗浄スプレーならリンスを用いて泡を落としてスプレーガンや加圧式散布スプレーなどを用いて水洗いする
⑭スマートフォンなどのライトを使って吹き出し口内部がどうなっているのか確認する、奥側に汚れが目立つのならケレンなどを使って奥も丁寧に拭く
⑮10分程度放置して水分と薬剤が落ちるまで待つ
⑯雑巾やタオルを使って水分を除去する
⑰取り外したカバーなどが乾いているのかを確認してから元に戻す
⑱養生シートを取り外し、バケツなども片付ける
⑲コンセントを吹き出し口にタオルを当てた状態で送風運転を数十秒行う
⑳タオルを外した状態で送風運転を1時間程度させる
㉑他の養生を除去して、動かした物を元に戻して終了
ポイント
エアコンのロータリーファンを掃除する時の注意点
エアコンのロータリーファンを掃除する時の最大の注意点は水をどれだけ徹底的に除去できるかです。
しっかりと乾燥させてあげて水分を除去しないと、エアコン内部の湿度が上昇してむしろカビが発生しやすい状況になってしまうケースすらあります。
なので、筆者のファン掃除ではとにかくエアコンの内部に湿度が溜まらないように掃除後乾燥させる手法を念入りに行っているのです。
実際にファンの汚れを防ぐ方法としてエアコン内部の湿度を下げることは非常に重要なので、エアコンを長く使うための必須テクニックであるということも覚えておきましょう。
あとは、しっかりと養生しないと部屋中が水浸しになる可能性があるので、養生は徹底的に行って下さい。
今回の掃除ではカバーを取り外しての掃除ではないので電装部分が濡れる可能性は低いのですが、それでもコンセントの部分が濡れる可能性はあり危険性はそれなりにありますので、養生は必須ということも意識してください。
ロータリーファンの汚れの原因は?
ロータリーファンの汚れの原因は空気中の汚れを吸い込んでエアコン内部に蓄積してしまったことと、カビによるところが大きいです。
エアコンは空気を取り込んで冷たい空気や暖かい空気を出すのですが、この取り込むところで埃・ヤニ・油が混じった空気などを吸い込んでいきます。
大半はフィルターで引っかかるのですがフィルターの掃除がおろそかになっているとこういった汚れをフィルターすることができずに内部に溜まって行ってしまうのです。
また、カビは適度な温度と適度な湿度と適度なエサがあることで繁殖するのですが、こういった汚れがエサになりさらに結露によってエアコン内部の湿度が高い状態が続くことでそういった条件を満たしてしまうので大量発生してしまうケースがあります。
エアコンをつけて見たらかび臭いと感じたことがあるという人もいると思いますが、あれは本当にエアコン内部がカビだらけになってしまったことを表している可能性が大なのです。
掃除頻度はどのくらいがオススメ?
フィルター掃除といった定期的な掃除の頻度は2週間に1回か、高頻度で使うエアコンならば1週間に1回が推奨されています。
今回のような大がかりな掃除は1年か2年に1回程度が推奨されているようです。
ただし、ファン以外にフィンなどの掃除も含まれているのでそれらの掃除もセットで行う必要があるでしょう。
ロータリーファンの汚れを放置しているとどうなる?
ファンの汚れを放置していると最終的にはカビだらけになってしまい、エアコンを使う度にカビの胞子が散布されてしまうでしょう。
こうなると免疫抵抗力が低い子供やお年寄りから呼吸器系疾患を患う可能性が出てきます。
そこまで汚れていない状態でも、エアコンが本来の性能を発揮できないぐらいボロボロになってしまうので、電気代がアップしてなかなか冷えないまたは暖かくならないエアコンになってしまうでしょう。
掃除をしても汚れが取れない場合は?
今回紹介したファンの掃除方法はそれなりに本格的なやり方なので、これでも落とせないような汚れが相手となってくると、より細かく分解して掃除をすることが求められます。
そこまで本格的になると難易度が急上昇し、失敗する確率も出てきますのであまり推奨できません。
なので、ここまでやっても汚れが目立つような状況ならばエアコンを買い換えるかプロの業者に依頼することを検討してください。
ロータリーファンの汚れを防ぐ効果的な方法!
ロータリーファンの汚れを防ぐにはとにかく定期的にフィルターを掃除してフィルターで汚れをブロックできる状況をキープすることが第一です。
あとは、エアコン内部の湿度を下げるためにも結露防止運転機能を定期的に使う・夏でも設定温度を高めにする・風量を強めにするといった対策が有効になります。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はエアコンのロータリーファンの掃除のやり方やそもそもの汚れの原因について解説しました。
ファンのみの掃除ならばルーバーを取り外して専用のスプレー洗剤を使うことで結構あっさりと終わらせることができます。
ただし、これがカバーを取り外してフィンやドレンパンの掃除まで含まれると一気にやることが増えて難易度が上がるので、どこまでやるのかのきっちりと決めておくことも重要になってくるのです。
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