世界屈指の綺麗好きと言われる日本人。
その国民性ゆえ、ウォシュレットの一般家庭普及率は80%に及ぶと言われています。
今や、日本の家庭のトイレの多くにはウォシュレットがついているのが常識と言えますが、ウォシュレットノズルの掃除方法がよくわからないという方や、そもそもほとんど掃除をしたことがないという方もいるようです。
ウォシュレットノズルの掃除を怠ると、黒ずみや臭いの元になるので、できれば一週間に一回は掃除を行いたいもの。
そこで今回は、ウォシュレットノズルの黒ずみの落とし方をご紹介します。
なお、ウォシュレットは、元はTOTOが販売する温水洗浄便座の商品名ですが、温水洗浄便座の中でシェア№1ということもあり、温水洗浄便座=ウォシュレットというのが一般的となっています。
そのため、この記事内でも温水洗浄便座全般をウォシュレットとして表記しています。
ご自宅の温水洗浄便座がTOTO製以外でも、基本的な掃除の方法は変わらないため、ぜひ参考になさってみて下さい。
ウォシュレットノズルについた黒ずみの落とし方!
準備するもの
・輪ゴム
・塩素系カビ取り剤
・古歯ブラシ
・水
・スプレーボトル
やり方
・あらかじめノズルが出てくるところのカバーを、輪ゴムで引っ掛けてセロハンテープで留めておくとよいでしょう。
・ノズルが出てくる部分に、塩素系カビ取り剤を噴射します。
・L字に加工した古歯ブラシで、軽く洗い15分ほど放置します。
・15分放置後、もう一度古歯ブラシで掃除します。
・水をスプレーして洗剤をしっかりと落としたら終了です。※水はスプレーボトルに入れて使うと便利です。
ポイント
歯ブラシをL字に加工する方法は、https://www.youtube.com/watch?v=_dDoItwDPuoの動画にて紹介しています。
合わせてご覧下さい。
ウォシュレットノズルを掃除する時の注意点
ウォシュレットノズルはプラスチック製のため、便器の黒ずみを除去するアルカリ性洗剤や、水垢、黄ばみを除去する酸性洗剤を使うと、傷がついて劣化を招いてしまいます。
ノズル部分の黒ずみや黄ばみが気になる場合でも、アルカリ性、酸性の洗剤は使わないようにして下さい。
また、こびりついた汚れを取り除くためにゴシゴシと強く擦るのもNGです。
強く擦るとひび割れが起こり、そこに汚れが付着してカビなどが生えやすくなるからです。
日常的に軽く汚れを拭く時も乾いた布などで擦るのは避け、水に濡らした布を使うようにしましょう。
ウォシュレットノズルを掃除する理由
ウォシュレットトイレの多くには、ノズルの自動洗浄機能がついているため、「掃除をしなくてもよいのでは?」と思うかも知れません。
しかし、自動洗浄機能はあくまでも水が出て洗い流す程度のもの。
尿などが飛び散って付着した場合、水で流すだけでは落ち切らず、放置してしまうとやがて尿石になり、こびりついた汚れになって落ちにくくなってしまうのです。
便秘気味でお尻が痛い、痔主であるなど、トイレットペーパーを使ってお尻を拭くのが困難な時にウォシュレットを利用するという方が多いと思いますが、せっかくお尻を綺麗にしようと思って使っているウォシュレットのノズルに汚れがついたままだったら・・。
気分的にも嫌ですし、何より不衛生ですよね。
そのため、ウォシュレットノズルは掃除をして、清潔を保つ必要があります。
黒ずみを放置するとどうなる?
ウォシュレットノズルの黒ずみの主な原因はカビのため、黒ずみを放置するということは、カビの増殖を放置しているということになります。
温水洗浄便座のタンクの湯温は36~38℃に保たれているため、カビが繁殖するのに絶好の場所と言われています。
また、カビ以外にも大腸菌などの雑菌が付着して増殖していることも考えられます。
今のところ、ウォシュレットノズルを使っていたのが原因で病気になったという事例は報告されていませんが、デリケートな部分に使うもののため、綺麗な状態を保ちたいものですよね。
さらに、カビに混じって、こびりついた尿石は時間の経過で成分が腐敗し、アンモニア臭を放つようになります。
トイレ掃除をしているにも関わらずトイレに入ると臭いが気になるという場合は、ウォシュレットノズルが汚れていないか確認してみましょう。
おすすめの掃除頻度はどのくらい?
ウォシュレットノズルの掃除は、一週間に一回程度行うのがよいと言われています。
しかし、自宅のトイレがウォシュレットの方で掃除を行っている頻度のアンケートをとると、約半数が数ヵ月に一回、半年に一回程度と答えています。
トイレ全体の掃除は頻繁に行っても、ウォシュレットノズルまでは行わないという方も多いようですが、ウォシュレットノズルの汚れを放置しておくと、様々な弊害が起こり得ます。
そのため、ウォシュレットノズルの掃除は週に一回行うことを目安にしてみましょう。
ウォシュレットノズルの黒ずみの原因は?
ウォシュレットノズルの黒ずみの主な原因はカビです。
水回りはカビが発生しやすい(キッチンやお風呂など)ですが、トイレも例外ではありません。
特にウォシュレットノズルの場合は、自ら水を出すため水垢が溜まり、水垢を放置しているとそこからカビが繁殖しやすくなります。
また、水以外にも尿や便といった雑菌が付着する場合もあるので、特に注意が必要な場所と言えます。
黒ずみがつかないようにする予防方法は?
ウォシュレットノズルの黒ずみを予防するには、毎日掃除を行うのがよいでしょう。
ウォシュレットノズルは、ゴシゴシ擦るような掃除は必要ありません。
中性洗剤を沁み込ませたトイレ用ペーパーでウォシュレットノズルをさっと拭くだけでOKです。
もし、どうしても触れるのが嫌という場合は、そのまましばらく放置した後、ペーパーをトイレに流すだけでも構いません。
たったこれだけで、ウォシュレットノズルに付着した汚れを取り除くことができます。
黒ずみは尿などの汚れが蓄積してカビが発生することで起こるので、毎日掃除をすることで予防が可能になります。
黒ずみが取れない時の対処法!
ウォシュレットノズルの黒ずみは中性洗剤で落とすことができますが、それでも落ちない時は、ノズル専用の洗剤を使ってみましょう。
ノズルの汚れを取り除く成分以外に、除菌や臭いとりなどの効果がついているものもあります。
使い方は商品によりますが、ノズルに直接吹きかけることで泡が密着し、そのまま放置していると液体化して便器へと落ちる仕組みになっているものが多いため、直接ノズルに触れることなく、掃除の手間が少ない方法が多いです。
まとめ
トイレ掃除はこまめに行っていても、ウォシュレットノズルの掃除はしたことがないという方が多いようです。
ウォシュレットノズルには自動洗浄機能がついているものもありますが、水を出して表面の汚れを洗い流す程度のため、落としきれない汚れが溜まるとやがてカビが生え、黒ずみや臭いの原因となってしまいます。
ウォシュレットノズルの汚れは中性洗剤で落とすことができますが、ウォシュレットの普及に伴い、最近はウォシュレットノズル用の洗剤も販売されており、商品の多くがスプレー式で泡が出るタイプのため、トイレ用ペーパーなどで拭き掃除をする手間がありません。
とても簡単に使えるため、一週間に一回程度はウォシュレットノズルの掃除を行い、汚れを溜め込まないようにしましょう。
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