重曹やクエン酸を使った掃除方法が紹介されることが多い電子レンジですが、それ以外の方法もいくつか存在しているのです。
今回は重曹の代わりとして使えるかどうかが議論になっているベーキングパウダーを使って電子レンジを掃除できるのかどうかを検証していきます。
可能ならばどのようにベーキングパウダーを使って掃除すればいいのかも見ていきましょう。
ベーキングパウダーを使った電子レンジの掃除方法はあるの?
結論を先に記載します。
ベーキングパウダーは重曹の代わりになりませんので、掃除に使ってはいけません。
なので、ベーキングパウダーを使った電子レンジ掃除方法は存在しないのです。
いつもならここで掃除方法や掃除に使う道具を紹介するのですが、絶対に代替品として使ってはいけないので掃除方法としては紹介することができませんでした。
これを使って電子レンジの掃除をするのははっきり言ってむしろ汚れる可能性すらありますので、賞味期限が切れてしまったベーキングパウダーがあっても掃除に使おうとは考えずに捨ててください。
有効活用はほとんどできません。
ベーキングパウダーを使う時の注意点
ベーキングパウダーを掃除に使う事そのものが間違っているので、使わないでください。
そのため注意点はありません。
ある程度の掃除作用があるとされていますが、むしろ汚れる危険性すらありますので個人的には全く推奨できません。
掃除用具として紹介するときは、多くの方々が実戦して効果があるという報告が積み重なったものだけを紹介します。
重曹のように汚れが落とせるものではありませんが、代わりにならなくはないというあやふやな情報しか記載されていないものは掃除には不向きです。
ベーキングパウダーは重曹の代わりになる?
何度も記載していますが、ベーキングパウダーは重曹の代わりになりません。
その理由も含めて解説していきましょう。
ここでの解説を見るとベーキングパウダーを重曹代わりに使うという気持ちが芽生えなくなると思います。
ベーキングパウダーと重曹の違いについて
まず、重曹とは『炭酸水素ナトリウム』になります。
そしてベーキングパウダーはこの炭酸水素ナトリウムに炭酸アンモニウムや重酒石酸カリウムなどを追加した物となります。
別の表現をすると重曹に助剤と分散剤を追加したのがベーキングパウダーなのです。
ここで問題となるのがこの重曹以外の成分で、重曹は掃除効果をもたらしてくれますがそれ以外の成分が掃除にむしろ邪魔になります。
ベーキングパウダーが重曹の代わりに掃除に使えるという意見は、この成分として含まれている重曹による作用なのです。
これを見てもわかるように、重曹の代わりになりそうでならないので掃除に使うならシンプルに重曹を用いてください。
ベーキングパウダーの賞味期限について
ベーキングパウダーには賞味期限は存在しないという声もありますが、販売しているメーカーの情報を見るに賞味期限は設定されているようです。
色々と情報を集めた限りだと、常温保存で12ヶ月とか18ヶ月とか540日といった指定がされています。
個人的に調べて見て一番長かったのがラムフォードから出ているベーキングパウダーで、こちらは賞味期限がなんと3年もありました。
ただし、最大の注意点としてこれらは未開封時の賞味期限であると言うことです。
ベーキングパウダーは一度でも開封してしまうと、密閉していない限り外気に含まれる湿気を吸収してしまうので劣化スピードが一気に加速します。
ベーキングパウダーは一度に全部使うことはほとんどありませんので、できる限り空気が入らないように工夫して保存してください。
この方法は色々とありますが、1回で使用する分を計測して1回分ずつラップで包んで冷蔵庫で保存するという方法が個人的にはお勧めです。
この1回分ずつラップをする作業がなかなかに面倒ですが、劣化をかなり抑えられるようになるので便利なのです。
ベーキングパウダーの劣化を見極める判断について
年単位の賞味期限が設定されているベーキングパウダーですが、それは未開封の状態ならではの賞味期限であり一度開封してしまうと吸湿性を発揮して急速劣化してしまうケースも存在しています。
こうなると年単位の賞味期限も信用しにくくなるでしょう。
この場合に必要になるのが、どれだけベーキングパウダーが劣化しているのかを見極める方法です。
その方法の1つがベーキングパウダーを小さじ半分程度用意してコップに投入し、その状態で熱湯を40cc程度入れるというやり方になります。
ベーキングパウダーが劣化していなければ、発泡作用が残されているのでこの時点でかなりの泡立ちが見られるでしょう。
逆に発泡がほとんどされない状態になってしまったら、そのベーキングパウダーはかなり劣化してしまったと言えます。
ベーキングパウダーの有効活用方法について
賞味期限が切れてしまったベーキングパウダーの有効活用法は掃除ではありません。
それ以外の方法で有効活用するしかないのです。
よく言われる有効活用方法が入浴剤として用いるというやり方になります。
入浴剤の材料とベーキングパウダーはかなり似ているので、ベーキングパウダーを固めて投入することで泡立つ入浴剤となってくれるでしょう。
ただし、劣化が進んでいるベーキングパウダーは泡立ちがなかなかできなくなってしまっているものが多いので、そこまで劣化が進んでいないベーキングパウダーを選ぶ必要が出てきます。
次に推奨されることが多い有効活用方法は重曹の成分を有効活用した消臭剤としての活用です。
小瓶や小さい袋に入れて臭いが気になる下駄箱などに設置するといいでしょう。
オススメの掃除頻度はどのくらい?
基本的に電子レンジの掃除頻度はその人達の使用頻度に依存します。
1週間に2回や3回、毎日掃除をしているという人もいますがこういった人達は電子レンジの使用頻度が多めの方々でしょう。
電子レンジの外側は埃などで汚れるために使用頻度にかかわらずある程度は汚れますが、内側は使用頻度によって汚れるスピードが大きく異なるので使う人が多ければ多いほど掃除する必要が出てくるのです。
逆に、一人暮らしで出張も多く電子レンジそのものをほとんど使わないという人は、1ヶ月に1回程度の掃除でも清潔な状態が保てることもあります。
電子レンジの汚れを放置しているとどうなる?
電子レンジの汚れを放置していると大惨事になる事があります。
まずは、食品カスが溜まりすぎてそれらがマイクロ波で熱せられると煤になって炎上して燃えるというケースがあるのです。
これは火事に繋がるのでとっても危険です。
火事に繋がらなかったとしても、中が汚れだらけになると細菌やカビの住処になり虫が居着くようになります。
最悪なケースがゴキブリが住処にしてしまうことで、そうなると解体しての掃除まで必要になるのでもはや手も足も出ません。
このように放置すると大惨事になってしまうので、そうなる前に対処してください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回はベーキングパウダーを使った電子レンジ掃除についてお話ししました。
色々とやり方や方法を探しまくったのですが、はっきりいって直結する情報がありませんでしたしむしろ使ってはいけないという情報が多数見つかったので今回は掃除方法の紹介はストップしました。
効果がないやり方を紹介するのはさすがにやってはいけないことだと思っていますので、ベーキングパウダーを掃除に使うのは止めたほうがいいということだけでも覚えていってください。
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