換気扇のフィルターのベタベタ汚れ、見るのも嫌だからと掃除するのは年に一回の年末の大掃除の時くらいという方は割と多いのではないでしょうか。
キッチンの換気扇の汚れは主に油汚れのため、放置する時間が長くなるほど冷えて固まってしまいます。
ガチガチに頑固になった汚れをゴシゴシと擦るのは、体力も気力も必要ですよね・・。
しかし、そのような頑固な汚れも、オキシクリーンを使えば簡単に落とすことができます。
そこで今回は、オキシクリーンを使った換気扇の掃除のやり方をご紹介します。
オキシクリーンで換気扇のフィルター掃除をするやり方!
準備するもの
- ダンボール
- ごみ袋
- ガムテープ
- カッター
- オキシクリーン
- セスキ炭酸ソーダ
- 床を養生するもの
- カード
- アルカリ電解水
- キッチンペーパー
- ゴム手袋
やり方
- ダンボールをガムテープでしっかり補強した後、角の一つに水を抜くスリット(穴)を作ります。スリットは角をそぎ落とすように斜めにカットして下さい。
- ダンボールにビニール袋(2枚重ね)を敷き、先ほど開けたスリットからビニール袋の端の部分を出しておきます。
- ビニール袋の中にお湯を入れ、さらにオキシクリーンを2カップ、セスキ炭酸ソーダを半カップ(大さじ3~4杯)入れ、そこに取り外したシロッコファンやフィルターを入れます。一時間ほど浸け置きしましょう。
- フードは養生用の敷物の上に立て、アルカリ電解水を吹きかけて汚れを浮かせましょう。タオルで擦っても汚れが伸びてしまうので、カードで汚れをそぐようにすると取れやすくなります。汚れがとれたらキッチンペーパーで拭き取っていきます。
- 換気扇の本体にアルカリ電解水を吹きかけ、フードと同様にカードで油汚れを擦ったら、キッチンペーパーで拭きます。
- 浸け置きしていたシロッコファンやフィルターは、一時間ほど経ったら引き上げ、汚れが気になる部分をブラシで軽く擦って汚れを落とします。
- 掃除が終わったらスリットから出していたビニール袋をはさみでカットして、ごみ袋に溜まった排水を行って終了です。
オキシクリーンが掃除に効果的な理由
オキシクリーンの主成分は、過酸化ナトリウムです。
水と合わせることで酸素を含んだ泡を発生させ、その泡が汚れに浸透して汚れを分解します。
オキシクリーンは酵素系漂白剤の一種のため漂白する働きに優れていますが、それ以外にも消臭効果も高いので、匂いがつきやすい換気扇の掃除に向いています。
また、過酸化ナトリウムは弱アルカリ性の成分です。
キッチンの換気扇に付着している油汚れは酸性なので、弱アルカリ性のオキシクリーンは分解作用が働き、汚れを落とすのに役立ちます。
オキシクリーンを使うときの注意点
使用時には必ずゴム手袋をする
オキシクリーンの主成分である過酸化ナトリウムは、環境に優しい成分として知られていますが、弱アルカリ性のため、素手で触ってしまうと皮膚のたんぱく質を分解して、肌荒れを起こすことがあります。
そのため、オキシクリーンを掃除に使う時は必ずゴム手袋をして行うようにして下さい。
密閉容器に入れて保管しない
オキシクリーンを、密閉容器に入れて保管しないようにしましょう。
また、オキシクリーンを水と合わせてスプレーで使用する時は、残った分は捨てるようにして下さい。
密閉状態にしたり、スプレーボトルの中で酸素が発生し、爆発してしまう恐れがあります。
なお、オキシクリーンが元々入っている(売られていた)容器は爆発の心配はありません。
換気をして使う
オキシクリーンは酵素系漂白剤なので、塩素系漂白剤のような匂いはしませんが、使用時は必ず換気を行うようにしましょう。
アメリカ製と日本製(中国生産)がある
オキシクリーンには、日本製(中国生産)とアメリカ製があります。
アメリカ製は泡立ちやよく、汚れが落ちやすいという特徴がありますが、過酸化ナトリウムの他に界面活性剤や香料が含まれているため、添加物が含まれており、日本製に比べて肌への刺激が強いなどの違いがあります。
そのため、できるだけ刺激の少ない、自然由来の成分が含まれるものを使いたい時は日本製、洗浄力が高く、香りなども楽しみたい方はアメリカ製を選ぶとよいでしょう。
オキシクリーンで掃除できない換気扇があるの?
アルミ製の換気扇
オキシクリーンは過酸化ナトリウムが成分の酵素系漂白剤の一種になります。
弱アルカリ性の性質を持っているため、アルミ製の換気扇に付着すると変色を起こす恐れがあります。
また、ステンレス製のシンクの掃除にオキシクリーンを使ったところ変色した例もあることから、これらの素材でできている換気扇には使わないようにした方がよいでしょう。
塗装が剥げているもの
塗装が剥げている換気扇にオキシクリーンを付けると、そこから酸素の泡が入り込み、さらに状態を悪化させてしまう可能性があります。
長期間使用している換気扇の場合、塗装が剥げていることが十分に考えられるので、オキシクリーンを使う前はしっかりと確認するようにして下さい。
オキシクリーンが使えないときの対処法
アルミ製の換気扇や、塗装が剥げている時にはオキシクリーンは使えません。
その場合は、セスキ炭酸ソーダや重曹を使ってみましょう。
セスキ炭酸ソーダや重曹は、オキシクリーンほど汚れを落とすパワーが強いわけではありませんが、弱アルカリ性の成分なので酸性の油汚れを分解する働きに優れています。
セスキ炭酸ソーダを換気扇の掃除に使う時は、水に溶けやすい特性を生かして、スプレーボトルなどに水500mlとセスキ炭酸ソーダを小さじ一杯を入れ、セスキスプレーを作ります。
後は、換気扇の汚れが気になるところに吹きかけ、10分ほど放置した後にタオルなどで拭き取るだけでOKです。
重曹と使う時は、ごみ袋やシンクなどにお湯を溜め、そこに換気扇のフィルターやシロッコファンを入れて、重曹をたっぷり入れて1~2時間ほど浸け置きしましょう。
換気扇掃除を業者に頼むときの料金相場
換気扇掃除の料金は、プロペラタイプとレンジフードタイプで異なり、プロペラタイプの方が安くなっているため、まずは自宅の換気扇がどのタイプかを把握しておきましょう。
プロペラタイプの掃除は、取り扱っていない業者もあるので注意です。
プロペラタイプの料金は7,000円~、レンジフードタイプなら9,000円~からが一般的となっており、両方を合わせての相場は13,000~17,000円程度となっています。
換気扇の掃除は業者によって料金がかなり違い、掃除の内容や時間、派遣されるスタッフが自社スタッフなのか委託なのか、さらには予約のとりやすさなどによって料金が変わってくるので、ホームページなどで内容をしっかりと確認するのがよいでしょう。
まとめ
面倒な換気扇の掃除は、オキシクリーンを含んだお湯に浸け置きするか、オキシクリーンと水を合わせたスプレーを噴射して汚れを浮かせてしまいましょう。
こびりついた汚れをゴシゴシと擦り洗いしなければならないと思うと、掃除が億劫になりますが、浸け置きなら楽ですよね。
浸け置きしている時間は、他の場所を掃除できるので一石二鳥です。
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