浴槽についた黄ばみ汚れ、掃除をしてもなかなか落ちないと悩んではいませんか?
黄ばみ汚れを落とすには、汚れの原因に応じて洗剤を使い分けることが大切です。
黄ばみ汚れの原因となる水垢、石鹸カスなら酸性洗剤、皮脂汚れはアルカリ性洗剤という具合です。
お風呂用洗剤(中性洗剤)は、汚れがついたばかりなら十分に効果を発揮しますが、汚れが黄ばむほど放置してこびりついてしまうとあまり効果が期待できません。
掃除をしても黄ばみ汚れが落ちない場合は、使っている洗剤が適切か確認してみましょう。
そこで今回は、浴槽についた黄ばみ汚れの落とし方や、掃除頻度、黄ばみを防ぐ方法などを解説していきます。
浴槽の黄ばみの落とし方とポイント!
準備するもの
・バスタブクレンジング
・スポンジ
やり方
①スポンジの白い部分に薬剤が沁み込んでいるので、洗面器などに水を入れ、そこにスポンジをつけて浴槽を軽くこすります。
②こすり終わったら、水を流します。
③次にバスタブクレンジングを吹きかけ、スポンジでこすり洗いをします。
④水で洗い流して終了です。
ポイント
浴槽の黄ばみを落とすときの注意点
酸性洗剤と塩素系漂白剤は混ぜない
クエン酸などの酸性洗剤と、カビキラーなどの塩素系漂白剤を一緒に使うと、有毒の塩素ガスが発生して大変危険です。
浴槽の黄ばみの原因によって使う洗剤を変えることがありますが、安全のためには酸性洗剤を使った日には、塩素系漂白剤は使わないようにし、後日改めて掃除を行うか、よく水洗した後に時間をおいて掃除をするのがよいでしょう。
メラミンスポンジでこすらない
こびりついた頑固な汚れは、メラミンスポンジでこすると落ちる場合がありますが、浴槽に多く使われているFRP樹脂は強くこすると傷が入り、そこに汚れがたまってさらに汚れが落ちにくくなります。
浴槽を掃除する時は、一般的に掃除で使用するスポンジを使うようにしましょう。
カビキラーを使うと変色することがある
黄ばみの原因となる汚れとカビキラーの成分が化学反応を起こし、浴槽が変色することがあります。
カビキラーを使う時は、万が一変色をしても気にならない場所で試してみるのがよいでしょう。
浴槽に黄ばみができる原因は?
皮脂汚れや水垢、石鹸カスなどの汚れ
浴槽には皮膚表面の脂肪酸がターンオーバーで剥がれ落ちた皮脂汚れを始め、石鹸カスや水垢の汚れがついています。
水垢とは水が蒸発してカルシウムなどのミネラル分が残り、結晶化したもので、白っぽく触るとカチカチと固いのが特徴ですが、この水垢に皮脂汚れや石鹸カスがつくと、黄ばんだ汚れに変化します。
入浴剤
色のついた入浴剤を長く使っていると、着色料が浴槽につき、色素沈着を起こして、やがて黄ばみになることがあります。
経年劣化
浴槽に多く使われているFRP樹脂は、15~20年ほど経過すると劣化しやすくなり、浴槽全体に黄ばみが生じることがあります。
黄ばみがどうしても落ちないときの対処法
汚れに応じた洗剤を使っても黄ばみが落ちない時は、経年劣化が原因と考えられます。
経年劣化による黄ばみは、いくら掃除をしても改善するものではありません。
長年使用しているお風呂であれば、落ちない黄ばみは経年劣化が原因と考え、リフォーム業者に浴室塗装の見積もりを行ってみてもよいでしょう。
浴室塗装とは見た目が劣化しているものの、使用においては特に問題がない場合に、塗装を行って新品同様にするものを言います。
浴槽のみの塗装であれば、業者によって料金は異なりますが、80,000~150,000円ほどで黄ばんだ浴槽が綺麗になります。
自宅がユニットバスの場合、ユニットバスの交換費用はサイズなどにもよりますが、500,000~1,200,000円ほどとなっているので、浴槽の汚れのみが気になっている時には浴室塗装を選んで、料金を安く抑えることができます。
浴槽の掃除頻度はどのくらい?
浴槽の掃除は、毎日お風呂に入るなら毎日行うのがよいでしょう。
お風呂に入ると浴槽には、皮脂汚れを始め、石鹸カスや水垢がつきやすくなります。
汚れがついてまもなくであれば、お風呂用洗剤(中性洗剤)を吹きかけてスポンジで軽くこするだけで、簡単に落とすことができますが、掃除をせずに汚れをためてしまうと、水垢は石鹸カスや皮脂汚れなど他の汚れを巻き込んで、こびりついて頑固な汚れになってしまいます。
掃除をしても汚れが落ちないと、掃除をしようという気持ちが薄れてしまい、ますます掃除から遠ざかってしまうと言った悪循環に陥りやすくなるので、毎日、お風呂に入った後にサッとでよいので掃除をする習慣を身に着けるのがよいでしょう。
浴槽の黄ばみを落とすときにオススメの道具と洗剤
浴槽の黄ばみを掃除で落とすには、汚れの原因によって洗剤を使い分けるのがよいでしょう。
水垢や石鹸カスはアルカリ性の汚れになるので、使う洗剤は酸性洗剤がお勧めです。
そこまでしつこい汚れでなければクエン酸、やや手ごわい汚れならトイレ用の酸性洗剤(サンポール)を使ってもOKです。
これに対し皮脂汚れは酸性の汚れになるので、アルカリ性洗剤を使うと汚れが中和されて落としやすくなります。
軽めの黄ばみ汚れであれば重曹やセスキ炭酸ソーダでも十分に落とすことができますが、こびりついて落ちない時はカビキラーなどの塩素系漂白剤を使うと落ちやすくなります。
入浴剤による色素沈着も塩素系漂白剤で落とすことができます。
なお、浴槽によっては不向きな洗剤もあるので、使う前に確認しておくのがよいでしょう。
浴槽の黄ばみを予防する方法!
毎日掃除を行う
お風呂に入った後に、中性洗剤で汚れを落としておくのがよいでしょう。
汚れがついた直後であれば、中性洗剤を吹きかけて軽くスポンジこするだけで、簡単に汚れを落とすことができます。
どうしても毎日掃除をするのが面倒な場合は、水をかけて浴槽の壁や床の汚れを流すだけでもOKです。
その代わり、週に一回は隅々まで丁寧に掃除を行い、長期間、汚れをため込まないようにしましょう。
入浴剤の使用頻度を減らす
お湯に色がつく(着色料が含まれている)入浴剤は、特に浴槽の黄ばみの原因になりやすいので、使用頻度を減らすことで黄ばみを予防することができます。
なお、重曹を入浴剤として使うと、洗い流すだけで浴槽の掃除を行えるのでお勧めです。
換気を行う
お風呂から上がったら、窓を開ける、換気扇を回すなどして湿気を逃すことも大切です。
湿気がこもると水滴が残り、水垢がつきやすくなります。
浴槽内に残った水は、水きりワイパーやクロスなどで拭き取っておくのも、黄ばみの原因となる水垢汚れを予防するのにお勧めの方法です。
まとめ
浴槽の黄ばみは、皮脂汚れや石鹸カス、水垢が混ざって黄ばんだものと、入浴剤に含まれる着色料が色素沈着したもの、そして経年劣化によるものが原因となります。
汚れによる黄ばみや入浴剤の色素沈着は、黄ばみの原因に応じた洗剤を使うことで落とすことができますが、経年劣化の場合は掃除をしても黄ばみが落ちません。
経年劣化が原因の黄ばみを解消するには、浴室塗装やリフォームが必要になります。
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