換気扇のフィルターの掃除、面倒だと思ってつい避けてはいませんか?
キッチンの場合、換気扇が吸い込むのはホコリだけではなく油もあるため、放っておくと汚れがより頑固になりやすいです。
油汚れはガチガチに固まってしまうと汚れは落としにくくなるので、定期的に掃除をした方が楽になりますが、換気扇のフィルターの掃除はどのように行えばよいのでしょうか。
そこで今回は、換気扇のフィルターの掃除のやり方は用意するものをご紹介します。
換気扇のフィルター掃除のオススメのやり方!
用意するもの
- 台所洗剤
- ジップロック
- 歯ブラシ
- 新聞紙
- 重曹
- ゴム手袋
- たわし
- ホットプレート
やり方
こちらの動画は、3つある換気扇フィルターにインターネットで話題の掃除方法を試して、どの方法が一番汚れがとれるかを検証した内容となっています。
試した方法は次の通りとなっています。
①ジップロックに50度のお湯と台所洗剤とフィルターを入れ、30分~1時間放置した後、歯ブラシで擦って汚れを落とす方法。
②新聞紙の上にフィルターを置き、重曹を振りかけて10分放置した後、歯ブラシで擦って汚れを落とす方法。
③重曹と食器用洗剤を同量合わせたものをフィルターに塗り10分放置した後、歯ブラシで擦って汚れを落とす方法。
②の方法では、汚れがとれずに重曹をさらに足して歯ブラシで擦ったものの、汚れを取り除くにはかなり時間がかかっています。
続いて①の方法は、②よりも汚れが浮き上がってきてはいるものの、歯ブラシで擦ると裏に汚れが押し出されてしまい、お湯に浸けると汚れが伸びて落としにくいという結果になりました。
そして、最後の③の方法では、歯ブラシで擦り始めた時は①のように汚れが裏に押し出されてしまいましたが、①よりも汚れの落ち方がよく、3つの中では一番汚れが綺麗にとれています。
この後さらにそれぞれに洗剤と重曹を振りかけて、たわしで擦り、お湯で洗い流していますが、汚れがフィルターの溝に溜まっています。
そこで、ホットプレートにお湯(熱湯)を沸かし、そこにフィルターを浸けて汚れが落ちるか検証していますが、思ったほど効果は得られていませんでした。
換気扇のフィルター掃除の頻度
ホコリ以外に油汚れが加わるキッチンの換気扇は、一ヵ月に一回の頻度で掃除を行うのがよいと言われています。
しかし、実際にはこの頻度でキッチンの換気扇を掃除するのは面倒と感じてしまう人が多いようです。
その場合は、年に4回(3ヵ月に一回の割合)は掃除を行うようにしましょう。
なお、キッチンで油を使った調理は行わないという場合は、3~6ヶ月に一回程度の掃除でよいそうです。
また、シャンプーやリンスなどの飛び散りなどがあるお風呂の換気扇は3ヵ月に一回程度、主にホコリが汚れの原因となるトイレの換気扇は、一年に一回程度の掃除でよいと言われています。
ただし、どこの換気扇であっても、換気扇を使っても臭いがとれない、異音がするなどの場合は、その都度掃除を行うようにしましょう。
換気扇のフィルター掃除に使える道具や洗剤!
換気扇のフィルター掃除には、アルカリ性の洗剤を使うのがよいでしょう。
特にキッチンの換気扇の場合、油汚れは酸性なので、アルカリ性の洗剤を使った方が汚れが落ちやすくなります。
ただし、アルカリ性の洗剤は素手で触ると肌荒れを起こしてしまう恐れがあるので、必ずゴム手袋をして作業を行うようにして下さい。
手荒れが心配な方や、口に入る物を扱う場所に使うもののため、できるだけ自然由来の成分の洗剤を使いたいという方時は、重曹やセスキ炭酸ソーダがお勧めです。
アルカリ性洗剤に比べると洗浄力は落ちてしまいますが、その場合はお湯に混ぜて浸け置きをすることで汚れを分解しやすくなります。
浸け置きはバケツなどでもできますが、シンクを覆うようにごみ袋を広げ、その中にお湯とフィルター、重曹(セスキ炭酸ソーダ)を入れてもOKです。
その際、ごみ袋の中の空気をできるだけ抜き、口を縛っておくと重曹やセスキ炭酸ソーダの浸透がよくなります。
フィルターにこびりついた汚れは、使い古した歯ブラシで擦り洗いをしてもよいですが、強く擦り過ぎないように注意して下さい。
塗装が剥げて、そこから腐食が進んでしまう可能性があります。
歯ブラシで擦るのが不安という方は、タオルなどで擦ると汚れがとれやすくなります。
フィルターが汚れる事で起こる問題は?
異臭が漂う
換気扇の働きが悪くなることで、部屋の中の空気が外へと逃げにくくなって臭いがこもったり、換気扇にこびりついた汚れやホコリが元で異臭がすることがあります。
故障の原因になるかも
汚れが付着したままで換気扇を使っていると、ファンに負担がかかってしまい、異音や故障の原因になります。
また、油汚れや水分がつきやすいキッチンの換気扇は、塩分が塗装につくことで腐食が起こることもあります。
電気代が余計にかかる
汚れがついている分、ファンが重くなり、回すのに余計なパワーが必要になって電気代が高くなってしまうことがあります。
カビが生える可能性が高くなる
ホコリをそのままにしていると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
特にキッチンの換気扇は油や水分も含まれるため、カビや雑菌が増えやすいと言えます。
火事になるかもしれない
キッチンの換気扇の汚れには油が多く含まれており、掃除をせずに放置してしまうと、ファンやモーターの動作不良によって漏電が起こる可能性があります。
また、汚れに溜まった油が引火して火事になることもあるようです。
換気扇のフィルターが汚れる原因
キッチンの場合、換気扇を回すのは調理中になりますよね。
油を使った調理をしていると、油は蒸発してフィルターに付着します。
さらにその状態のまま冷やされると、一度は気体となった油が再び液体となってフィルターに張り付き、ベトベトにしてしまいます。
そして、そこにホコリなどのゴミがつくことで、換気扇のフィルターが汚れてしまうのです。
なお、トイレやお風呂の換気扇では、シャンプーやリンスの飛び散り、スプレーなどが蒸発して換気扇に付着することがありますが、キッチンほどギトギトの汚れにはなりません。
換気扇の汚れを少なくする方法は?
フィルターの外につけられるフィルターが市販されているので、そちらを使うとフィルターに付着する汚れを抑えることができます。
外付けのフィルターを取り付けることで、換気扇のフィルターやシロッコファンにほとんど汚れがつかなくなり、掃除の頻度が下がり、掃除自体が楽になります。
ただし、外付けのフィルターは汚れたらすぐに取り換えるようにして下さい。
汚れたままの外付けフィルターを長く使ってしまうと、空気の吸い込みが悪くなってしまいます。
換気扇クリーニングの料金相場
換気扇の掃除をプロに頼もうと思った場合、料金がいくらくらいになるのか気になりますよね。
換気扇の掃除の料金は、業者によって料金設定が異なります。(サービスの内容も変わります)
換気扇には主にプロペラタイプとフードタイプがありますが、プロペラタイプの方が料金はやや安めに設定されていることが多く、安いところでは7,000円から受けとけ可能となっています。
一方のフードタイプは10,000円からの設定が多いですが、業者Aは14,000円、業者Bは18,000円、業者Cは32,000円のように、料金にかなり幅があるのが現状となっています。
そのため、内容をよく確認し、自分が受けたいサービスと料金が合っているか精査する必要があるでしょう。
プロペラタイプ、フードタイプを合わせた料金相場は、13,000~15,000円となっています。
まとめ
換気扇のフィルターの掃除には、重曹や食器用洗剤が使えますが、汚れがこびりついて落ちない時は漂白剤に浸け置きをすると汚れが落ちやすくなります。
また、外付けのフィルターを付けることで換気扇の汚れを抑えることができます。
外付けフィルターは、汚れたらすぐに交換するようにして下さい。
コメント