電気ケトルの掃除にクエン酸を使うことができます。
電気ケトルで沸かしたお湯でコーヒーやお茶を楽しんだり、赤ちゃんのミルクを作ることもありますよね。
そのため、電気ケトルの掃除は、できるだけ自然由来の成分で行いたいと思う方は多いでしょう。
クエン酸なら、その希望を叶えることができますよ。
そこで今回は、クエン酸を使った電気ケトルの掃除のやり方をご紹介します。
掃除方法だけではなく、お勧めの掃除の頻度や、汚れを防ぐための効果的な方法などもまとめています。
クエン酸を使った電気ケトルの掃除方法とポイント!
面倒に感じてしまう電気ケトルの掃除ですが、実はとても簡単に行うことができますよ。
用意するものはクエン酸のみなので、クエン酸があればすぐに始められます。
ここでは、クエン酸を使った電気ケトルの掃除方法をご紹介しましょう。
準備するもの
・重曹
やり方
① 電気ケトルに水を容量いっぱい入れます。
② そこに大さじ1杯のクエン酸を入れます。
③ 沸騰させ、1時間放置します。
④ お湯を捨てて乾燥させたら、電気ケトルの内部の掃除は終了です。
⑤ 続いて、電気ケトルの外側の掃除を行います。電気ケトルの外側の掃除には重曹を使います。
⑥ 布巾やタオルに重曹をスプレーし、電気ケトルの外側や通電部を拭いて汚れを取りましょう。
ポイント
汚れがひどいと感じる場合は、1時間の放置ではなく2~3時間放置してもよいでしょう。
電気ケトルの外側を掃除する重曹スプレーは、市販されていますが、重曹と水とスプレーボトルがあれば手作りすることができますよ。
電気ケトルを掃除する時の注意点
電気ケトルの掃除はクエン酸を入れて放置し、外側は拭くだけでOKなので簡単に行うことができます。
ですが、いくつか注意が必要になるのでご紹介します。
必ずプラグを抜く
電源が入った状態で掃除をするのは止めましょう。
気づかないうちに電源がオンになってしまうと、思わぬ事故の原因になることがあります。
手袋をして行う
クエン酸や重曹は自然由来の成分なので肌荒れしにくい素材です。
そのため、短時間であれば素手で触っても問題はないと言われていますが、掃除で使う場合には長い時間触れる可能性があり、肌が弱い方だけではなく、普段あまり肌荒れしないという方もトラブルが起こることがあります。
ゴム手袋などで手を保護した状態で、掃除を行うようにしましょう。
食器用洗剤などは使わない
電気ケトルの内部に付いた汚れを取る時に、食器用洗剤や漂白剤、スポンジのナイロン面、たわし、研磨剤などは使わないようにしましょう。
傷が付いたり、変色などのトラブルが起こる可能性があります。
気になる場合は、やわらかいスポンジで軽くこする程度にしましょう。
掃除後にさかさまにしない
電気ケトルを乾燥させるために上下をさかさまにして電気ケトルを置くことがありますが、製品の構造によっては、水分が内部に侵入して故障の原因になることがあります。
通電台は水洗いしない
通電台に水をかけるとショートなどの原因になります。
汚れはよく絞った布巾で拭き掃除を行ってください。
お酢は匂いが残る可能性が
クエン酸がない場合、同じ酸性のお酢も電気ケトルの内部の掃除に使うことができます。
ただし、お酢を掃除に使った場合、後から匂いが残ることがあります。
気になる方はお酢ではなく、クエン酸を使うのがよいでしょう。
クエン酸の掃除効果は?
電気ケトルの内部に付着する主な汚れは「カルキ」です。
「カルキ」は水分が蒸発してカルシウムなどのミネラルが結晶化したもので、一般的には「水垢」と呼ばれる汚れですね。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸を使うことで電気ケトルの汚れを落としやすくします。
また、クエン酸で掃除ができるのは電気ケトルだけではありません。
水垢がつきやすいところと言えばキッチンがありますよね。
キッチンの水道の蛇口周りやシンク、排水溝などにもクエン酸の掃除が有効ですし、加湿器の汚れも水垢が主となります。
同じアルカリ性の汚れであるトイレ(便座や便器、床、壁など)の黄ばみや尿石、飛び散りなどにも、クエン酸は効果を発揮します。
さらに、お風呂の浴槽や鏡の水垢、洗面器や排水溝のぬめりにも効果的ですよ。
電気ケトルの掃除のためだけにクエン酸を買うのはもったいないと思ってしまいますが、家の様々な掃除に活用することができます。
クエン酸でも汚れが落ちない時は?
クエン酸で電気ケトルを掃除しても、汚れが綺麗に落ちないように感じたときは、キッチンペーパーでパックしてみましょう。
上記の画像はガスコンロの使用例ですが、電気ケトルでも同様に汚れが気になるところに、クエン酸と水を沁み込ませたキッチンペーパーを貼り付けてみてください。
クエン酸がキッチンペーパーに留まるので、汚れにしっかりと浸透し、落ちやすくなりますよ。
オススメの掃除頻度は?
電気ケトルは1ヶ月に1回の頻度で掃除をすることをお勧めします。
電気ケトルの内部に付着する主な汚れの「カルキ」は、人体に影響を及ぼすものではありません。
また、電気ケトルはお湯を沸かす製品のため、使っている時は常に煮沸消毒をしている状態のため、清潔であるとも言えるでしょう。
ですが、「カルキ」を放置したまま使い続けると、やがてお湯に匂いがするようになったり、製品の劣化を早めてしまうこともあります。
とは言え、1ヶ月に1回の頻度は正直に言うと面倒、と感じる方もいるでしょう。
1ヶ月に1回の掃除が難しい場合は、2~3ヵ月に1回のペースでも構いません。
季節の変わり目には電気ケトルの掃除を行う、という習慣を作ることから始めてみましょう。
電気ケトルの汚れを防ぐ効果的な方法!
電気ケトルを綺麗に保つには、掃除をした後にできるだけ汚れが溜まりにくくすることが大切です。
汚れが溜まりにくくなれば、掃除の頻度を下げることができますよね。
ここでは、電気ケトルの掃除頻度を減らすコツを2つご紹介しましょう。
使用後は乾燥させる
電気ケトルで沸かしたお湯は、全て使い切れずに残ってしまうことが多いですよね。
お湯が電気ケトル内で留まったままになっていると、そこから「カルキ」が発生しやすくなります。
そのため、汚れの原因を作らないことが大切になり、使用後はお湯を捨てて内部を乾燥させておくのがお勧めですよ。
乾燥させておけば、水やお湯が「カルキ」を発生させることはなくなりますよね。
ミネラルウォーターは「カルキ」が発生しやすい
電気ケトルの汚れの原因である「カルキ」は、水道水よりもミネラルが豊富に含まれているミネラルウォーターで発生しやすくなります。
ミネラルウォーターにはミネラルを多く含む硬水とミネラルの少ない軟水がありますが、「カルキ」をつきにくくするのは軟水になるので、ミネラルウォーターを使う場合は軟水を選ぶのがよいでしょう。
なお、水道水はミネラルウォーターよりもミネラルは少ないですが、「カルキ」の原因となる塩素(※)が含まれているので、水道水を使っていれば汚れが発生しないわけではありません。
(※)水道法により、「水道水の中に0.1mg/L基準値以上のカルキ(残留塩素)を保持すること」が義務つけられています。
まとめ
クエン酸を使った電気ケトルの掃除方法をご紹介しました。
クエン酸は酸性なので、アルカリ性の汚れである「カルキ」を分解する働きに優れていますよ。
電気ケトルの内部の汚れは「カルキ」が主なので、クエン酸が効果を発揮してくれます。
また、電気ケトルの外側の汚れは酸性の「皮脂」や「油汚れ」が多いので、アルカリ性の重曹を使うとよいでしょう。
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