口に入る食品を扱う冷蔵庫での恐怖体験といえば、カビが発生していることに気がついてしまうことです。
今回はそんな恐怖対象であるカビを除去するために、冷蔵庫掃除方法をより具体的に紹介します。
食品を扱う冷蔵庫掃除となりますので、通常の塩素系漂白剤を取り扱うよりも多くの注意点を警戒する必要があります。
特に、塩素系漂白剤には取り扱う上での注意点が大量にあるので、そちらも理解した上で冷蔵庫ならではの注意点を意識しつつ行動してください。
冷蔵庫の中で繁殖したカビを撃退する掃除方法!
カビ掃除には必須になるのが塩素系漂白剤です。
ただし、この塩素系漂白剤にはいろいろと取り扱う注意な点があるということ、そして冷蔵庫で使うならではの問題点があることを意識して作業をスタートさせましょう。
準備するもの
・塩素系漂白剤
・スプレーボトル
・ゴム手袋
・マスク
・エプロン
・スポンジ
・マイクロファイバークロス
・綿棒
・古歯ブラシ
・キッチンペーパー
・ラップ
・新聞紙
やり方
まず注意してもらいたいのが、原液そのままでは使わないことです。
塩素系漂白剤はとてつもなく強い洗剤なので、使うときは必ず希釈してください。
基本的には5倍希釈か10倍希釈をして用います。
今回は5倍希釈をして用いて掃除していきましょう。
冷蔵庫の中で繁殖したカビを撃退する掃除方法
①冷蔵庫の中に入っているものを全部取り出す、常温だと危ないものは冷えているクーラーボックスや別の冷蔵庫に移動させる
②エプロンやゴム手袋やゴーグルを着用する
③スプレーボトルに暖かいお湯200mlに重曹小さじ1杯を混ぜて重曹水を作り、水400mlに塩素系漂白剤100mlの割合で混ぜて洗剤を作り、それぞれスプレーボトルに入れる
④冷蔵庫の電源を抜いてキッチンの換気扇を回す
⑤パーツを置く場所や自分の通り道に新聞紙をきっちりと敷く
⑥取り外したパーツを置く場所に新聞紙を敷く
⑦冷蔵庫上段のトレイやケースを全部外して、養生している箇所に置く
⑧キッチンペーパーや綺麗なマイクロファイバークロスに重曹水を噴射して冷蔵庫内部を上から下へと丁寧に拭く
⑨ゴムパッキンの部分は綿棒に重曹水を染みこませて拭き、段差の角などは古歯ブラシを使ってこすり洗いする
⑩この時点でカビが落ちているのなら塩素系漂白剤は使わない、カビが落ちていないのならキッチンペーパーに薄めた塩素系漂白剤をスプレーしてカビが発生している箇所に貼り付ける
⑪その上からラップをして剥がれないようにする
⑫30分程度放置する
⑬キッチンペーパーやラップを剥がす
⑭水で濡らしたマイクロファイバークロスで拭いて洗剤成分を除去する
⑮乾いたマイクロファイバークロスで拭いて水気を取る
⑯取り外したパーツが常温と同じぐらいになったら、ぬるま湯と中性洗剤とスポンジを使って全体の汚れを落とす
⑰パーツにもカビが発生しているのなら、同じようにキッチンペーパーに薄めた塩素系漂白剤をスプレーしてカビが発生している箇所に貼り付けてその上からラップをする
⑱30分程度放置する
⑲キッチンペーパーやラップを剥がす
⑳水で濡らしたマイクロファイバークロスでパーツ全体を拭いて丁寧に洗剤成分を落とす
㉑乾いたマイクロファイバークロスで拭いて水気を取る
㉒取り外したトレイやケースを元に戻す
㉓冷凍室や野菜室も同じように掃除していく、ただし野菜室や冷凍室のレールがついている箇所のパーツは潤滑剤が塗られているので、その部分はできる限り拭かないようにしながら掃除する
㉔最後に重曹水とマイクロファイバークロスを使って冷蔵庫の外側を丁寧に掃除する
㉕電源を入れて養生を片付ける
㉖冷蔵庫の中が冷えたら中身を元に戻す、臭いが消えたら換気扇をストップする
ポイント
冷蔵庫で繁殖したカビを掃除する時の注意点
冷蔵庫で繁殖したカビ取り掃除をするときの最大の注意点は塩素系漂白剤を使うことです。
カビ対策にはこの塩素系漂白剤を使うことが必須となるのですが、この洗剤に含まれている成分は皮膚に付着するのもNGなのに口の中に入るのは絶対にNGとなっています。
なので、扱うときは徹底的に水拭きをして洗剤成分をゼロにしてから戻す必要があるのです。
使うときの注意点もいろいろとありますが、まずは塩素系漂白剤の成分を絶対に残さないという意思を持つことが重要になります。
冷蔵庫にカビが繁殖する原因は?
カビが繁殖する要因はカビが繁殖しやすい状況が整っているからです。
その状況とは温度が25~30℃、湿度が60%以上、適度な栄養素の3点が揃っていることです。
温度が違うと感じますが、カビは0℃から50℃程度なら死滅することなく活動できるので、冷蔵庫内でも動けますし増えます。
冷蔵庫の開け閉めが多かったり、食べ物のカスといった汚れが溜まっていると温度も栄養素も揃い始めるのでより増えてくるでしょう。
また、食材にカビが発生していることからそこから増殖したというケースも考えられます。
冷蔵庫のどこにカビが多く潜んでいるの?
冷蔵庫内でカビが発生する場所というのは限定しにくいですが、強いて言うならトレイの手前側と飲み物を置ける扉の部分と言えるでしょう。
ここは開け閉めしたときの温度変化を一番受けやすく、高頻度で開けていると暖かくなりやすい場所なのでカビの発生確率も上がります。
あとは、野菜や果物を置く場所も怪しいでしょう。
野菜や果物はカビ菌が付着した状態で冷蔵庫に収納される可能性があるので、そこからカビが発生するというケースもあります。
カビを放置しているとどうなる?
カビを放置すると増殖して、カビ菌に汚染された食品を食べることになります。
カビ毒を摂取することになるので、人によってはアレルギー症状から呼吸器障害に発生するケースもあるでしょう。
しかし、基本的には慢性的に食べ続けることで慢性毒性と発がん性が問題なので、体に対しては100%有害となってしまいます。
現代日本においてカビを食べることでの健康被害のリスクは限りなく低いと言われていますが、プラスになることはほとんどなく、掃除もめちゃくちゃ大変なので発生させないようにしてください。
カビを防ぐオススメの方法は?
冷蔵庫の中を清潔に保ち、湿度も40%以下を保つことができればカビはほとんど発生しません。
あとは、残り物をいつまでも冷蔵庫にしまいっぱなしにしないとか、食品を大量まとめ買いせずに少しずつ買うようにするとか、できる限りラップに包み直接的にほかの食品に触らないようにするといった対策も有効です。
冷蔵庫の掃除頻度はどのくらいがオススメ?
冷蔵庫掃除の推奨頻度は簡単な掃除は1週間に1回行い、洗剤を使った掃除を1ヶ月に1回程度の頻度で行って、中身を取り出すような大掃除を3ヶ月に1回から半年に1回行うというスタイルが一般的となっています。
これは冷蔵庫を扱う家電メーカーのパナソニックによる公式サイト『【冷蔵庫の掃除】掃除を始める前の準備と、場所別にポイントを解説 | 家事・くらし | UP LIFE | 毎日を、あなたらしく、あたらしく。 | Panasonic』にも、わかりやすく記載しているので参考にしてください。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は塩素系漂白剤を使った冷蔵庫のカビ取り掃除についてまとめました。
食品を扱っている冷蔵庫の掃除では絶対に塩素系漂白剤の成分を残してはいけません。
なので、水拭きも念入りに行って洗剤成分がゼロになるように拭いてから元に戻すようにしてください。
塩素系漂白剤を口にすることの方がカビを食べることよりも危険な状態になりかねないので、扱いには十分に注意しましょう。
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