エアコン内部の掃除はちょっと難易度が高いというイメージがありなかなか手が出しにくいと考えている人も多いと思います。
そこで、今回は自分でエアコン内部のローラーを掃除するにはどうしたらいいのかを紹介していきましょう。
内部ローラーを掃除する理由はなんなのか、内部ローラーの汚れがどうしても落とせないのならどうしたらいいのか、臭いや汚れの原因はそもそも何なのかも見ていきます。
自分でできるエアコン内部ローラーの掃除のやり方やポイント!
エアコンの内部ローラーとはルーバー内に付いている送風ファンのことです。
エアコンの風の吹き出し口の奥の部分になっているので通常のやり方ではなかなか掃除できません。
それを踏まえて、具体的なやり方を見ていきましょう。
準備するもの
・ゴム手袋
・マスク
・ホースor加圧式散布スプレーor蓄圧式噴霧器or洗車用スプレーガン
・バケツ
・脚立や台座
・小物入れ
・スポンジ製のブラシ
・柄の長いタイプのブラシ
・ハンディモップ
・古歯ブラシ
・塩素系洗剤
・中性洗剤
・防カビ剤
・ブルーシート
・養生テープ
・マスカー(https://www.monotaro.com/g/00024686/)
・コロナ養生シート
・タオル4枚
・ヘラ
・はさみ
・プラスドライバー
・カッター
やり方
掃除で使う洗剤やブラシなどは色々と変わりますが、養生部分で使う道具はある程度統一した方がいいでしょう。
ここで紹介する養生用の道具が筆者的にとても使い勝手がよかったので、養生パートはこの掃除の仕方をトレースしてもらいたいです。
エアコン内部ローラーの掃除方法
①エアコンの説明書を読んでカバーの取り外し方などがどのように書いてあるのかをチェックする
②マスクや掃除用手袋を着用してエアコンのコンセントを抜く
③エアコンの掃除の邪魔になる家具や家電などは出来るだけ遠くに移動させる
④取り外したカバーやフィルターを置く場所に新聞紙を敷いておき、床はシートを使って養生する
⑤エアコンの表面や上部に溜まった汚れを、雑巾やハンディモップなどを使ってある程度除去する
⑥フロントカバーを開けて外す
⑦フィルターを外す
⑧ルーバーを真ん中の支持棒を外して壊さないようにとる
⑨本体カバーを外す、ネジで固定してあるところはネジを外し上部のツメを外す
⑩マスカーを茶色の銅管に沿って奥からしっかりと丁寧に貼り付ける、マスカー15cm程度余分が出るようにしてカットして貼り付ける
⑪基盤部分をタオルを用いて全体を丁寧に隙間無く覆う、銅管と基盤部分の間にタオルを押し込む形にする
⑫タオルの余分な部分は養生テープで貼り付ける
⑬マスカーのビニール部分を開いて基盤部分全体をタオルの上から覆う
⑭コロナシートを床から天井までの長さでカットし、エアコン中心部とシート中心部が重なるようにセットする
⑮壁とエアコンの間にヘラを使ってシートを押し込み養生テープで貼り付ける、サイド部分は再度上部まで引き上げてから養生テープで貼り付ける
⑯マスカーを左サイド⇒上部⇒右サイドまで貼り付けて、ビニール部分を手前に引き出す
⑰吹き出したマスカーを天井に貼り付ける
⑱エアコンの側部にあったコロナシートをマスカーの上に貼り付けて水漏れしないようにする
⑲コロナシートが余分に開かないように養生テープで固定する
⑳コロナシートの下部分がバケツに入るように調整する
㉑エアコン上部とマスカーの間に、あとは左サイドにタオルを挟み込む
㉒コロナシートの裾がバケツに入っていることを確認する
㉓中性洗剤を吹き出し口からファンに噴射して塗布する、手でファンを回転させて満遍なく塗布させていく
㉔カビがあるのなら中性洗剤を満遍なく噴射した後に、同じように塩素系洗剤を塗布していく
㉕吹き出し口部分も同じように洗浄する
㉖古歯ブラシやブラシなどを使って擦り洗いする
㉗ホースor加圧式散布スプレーor蓄圧式噴霧器or洗車用スプレーガンで水洗いする
㉘タオルを用いて吹き上げる
㉙防カビ剤を散布する
㉚解体した部品を中性洗剤やブラシなどを使って洗う
㉛30分程度放置する
㉜養生やタオルを取り外し、基盤部分の埃を除去する
㉝取り外したパーツを元に戻す
㉞すべてのパーツを元に戻したら乾拭きして仕上げる
㉟電源を入れてタオルを吹き出し口に当てながらエアコンをスタートさせて吹き出し口を拭く
㊱1時間程度エアコンをつけっぱなしにして乾燥させる
ポイント
エアコンの内部ローラーを掃除する時の注意点
エアコン内部を掃除する時の最大の注意点は電装部品を濡らさないようにすることです。
エアコン内部のローラーを掃除するには洗剤を使ったり水洗いをする必要がありますが、そういった洗剤や水が電装部品に付着してしまうと故障に繋がってしまうこともあれば、最悪のケースで火事に繋がってしまうでしょう。
火事になってしまったケースは本当にありますので、絶対に養生は注意して行ってください。
養生の注意しなければいけないところは、失敗していることにすぐには気がつけないことです。
使ってみてしばらくしてから動かなくなったり、火事が発生したりするので、エアコンを掃除するにはとにかく徹底して養生するという意識を持ってください。
内部ローラーを掃除する理由は?
内部ローラーを掃除する理由は至ってシンプルで、汚れやカビを放置するとエアコン内部がカビだらけになってしまい使うことができない状態になってしまうからです。
汚れてしまったエアコンは通常の性能すら発揮できなくなって、冷やしたり暖まるまで時間がかかるようになって、電気代も余計にかかってしまいますが、あまりにも汚れがひどいとかび臭くなって、カビの胞子をまき散らすようになるでしょう。
内部ローラーの汚れがどうしても取れない時は?
内部ローラーの汚れが落ちないということは、エアコン内部の汚れが落とせないということです。
そんな状態になってしまったという人は掃除業者に依頼することを推奨します。
より分解して掃除するという方法もありますがドレンパンもファンも分解するのは結構難易度が高いので、そういった作業に慣れている人以外は推奨できません。
エアコンの汚れやにおいの原因は?
エアコンの汚れや臭いの原因は空気中の汚れやそれらの汚れがフィルターに蓄積してしまうこと、そしてカビが発生してしまうことが原因となります。
また、室外機側にあるドレンホースが詰まったりして嫌な臭いが発生するというケースもあるようです。
エアコンを掃除するタイミングはいつ?
エアコンを掃除するタイミングは大掃除ならば1年に1回か2年に1回といったペースが推奨されています。
簡単なフィルター掃除ならば2週間に1回程度で十分でしょう。
ただし、よく使うエアコンは1週間に1回程度は掃除する必要が出てきます。
エアコンの汚れやにおいを放っておくと?
エアコンの汚れや臭いを放置するとどんどん汚れが蓄積されます。
その結果、電気消費量が増大して、使う度に嫌な臭いが出るようになって、エアコンそのものの寿命が早く減るようになって、電気代が増大して、冷えたり暖まったりするまでの時間がより延びるようになるでしょう。
最終的にはカビの胞子をまき散らすようになって、そこにいるだけで呼吸器系疾患を患う危険性が出てきます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は自分でできるエアコン内部ローラーの掃除のやり方やポイントを紹介しました。
基本的にエアコンの内部ローラーの洗浄方法はファンの掃除方法と一緒なので、同じであると捉えてもいいでしょう。
また、エアコン掃除はそこまで分解するのか、どのように養生するのかが鍵になってくるので、しっかりと掃除する範囲を決めて行動するのが基本となります。
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