きちんとトイレ掃除をしているはずなのに、トイレに入ると嫌な臭いがする・・。
そのような場合は、もしかしたら壁の汚れが原因かも知れません。
トイレ掃除と言うと汚れが目立つ便器や便座を思い浮かべてしまいますが、実は壁にも汚れがついています。
そのままにしておくと雑菌が繁殖して、トイレの臭いの元となるアンモニアが発生してしまいます。
そこで今回は、トイレの汚れた壁の掃除のやり方をご紹介します。
トイレの汚れた壁掃除のやり方やポイント!
準備するもの
・激落ちくん【クエン酸】
・ゴム手袋
・雑巾
・トイレ尿石落としジェル
やり方
①トイレクイックルなどのトイレ用掃除シートで壁を拭きます。
②落ちない場合は、激落ちくん【クエン酸】を使ってみましょう。泡で出るタイプなので壁に付着しやすく汚れが落ちやすくなります。30分ほど放置してから拭き取ります。
③激落ちくんでも落ちない場合は、トイレ尿石落としジェルを使ってみましょう。塗った後に10分ほど放置して下さい。
ただし、こちらの商品を壁に使うのは用途外となるため、見えにくい場所でテストしてから使うようにして下さい。
ポイント
トイレの壁を掃除するときの注意点!
酸性洗剤と他の洗剤を混ぜて使わない
壁の汚れは一種類ではなく、汚れの原因に応じて使用する洗剤を変える必要がありますが、酸性洗剤と塩素系漂白剤を同時に使うと有毒ガスが発生して大変危険です。
例えば、こびりついた尿の飛び散りにクエン酸を使い、カビを落とすのにハイターを使う、と言った具合です。
トイレの壁を掃除する場合は一種類の洗剤のみを使用するようにし、同日に違う洗剤を使って掃除をしないようにしましょう。
見えにくい部分で試してみる
壁に使われている素材によっては、トイレ用中性洗剤以外の洗剤を使うと傷みや劣化の原因になることがあります。
また、トイレの壁はほとんどの場合、水拭きができる素材を使っていますが、中には水を吸収してしまうため水拭き掃除がNGのものもあります。
本格的な掃除の前に、見えにくい部分で洗剤を試して使ってみて、壁紙が変色しないかなど確かめてから使用するようにしましょう。
トイレの壁につく汚れの種類とその原因について
トイレの壁の汚れの主な原因は、尿の飛び散りです。
女性の場合、座って用を足すのでそのようなことはありませんが、男性は立って用を足すため、便器の水たまりで跳ね返って壁を汚してしまいます。
また、トイレは狭い空間の上、水を使うので湿気が溜まりやすく、カビが生えやすい場所です。
そこにホコリがつくと、酸化して黒ずんだ汚れになります。
トイレの壁の掃除にオススメの洗剤は?
日ごろの簡単な手入れなら、トイレ用掃除シートやトイレ用中性洗剤で十分に汚れを落とすことができます。
しかし、汚れが黄ばんでいる、もしくは黒ずんでいる場合は、汚れがついてから日数が経過し、頑固な汚れになっていることが考えられます。
黄ばみは尿石が原因のためアルカリ性の汚れになるので、使う洗剤は酸性洗剤がお勧めです。
ただし、便器や便座などを掃除する際に使う『サンポール』などの洗剤は、壁を傷めてしまう可能性があるのでお勧めできません。
効果は薄くなってしまいますが、『クエン酸』などのマイルドな酸性洗剤を使うのがよいでしょう。
これに対し、黒ずみは酸性の汚れのためアルカリ性の洗剤を使います。
こちらも効果は少し落ちてしまいますが、『重曹』や『セスキ炭酸ソーダ』などのナチュラルクリーニングの素材を使うのがよいでしょう。
どうしても壁の汚れが落ちない時は?
いくら掃除をしてもトイレの壁の汚れが落ちない時は、リフォームで壁紙を取り換えるか、DIYでリメイクシートを貼る方法があります。
リフォームするなら、汚れのつきにくいラミネート加工が施されたものや、消臭機能が配合された壁紙を選ぶとトイレ掃除が楽になります。
リフォームよりももっと手軽に壁の汚れを隠したい時は、リメイクシートを上から貼りつける方法があります。
リメイクシートは100均にも売っているので、汚れたらすぐに剥がして新しいものに変えるのもよいでしょう。
また、リフォームやリメイクをしたら、汚れ防止シートを壁の汚れやすい部分に貼っておくと、汚れたらシートを取り換えるだけなのでトイレの壁を綺麗に保つことができます。
壁の汚れを放置するとどうなる?
便器や便座などと違い、壁は汚れていないと思っている方も多いようです。
そのため、そもそも壁を掃除するという考えがなく、汚れを放置してしまう場合も多くあります。
壁の汚れを放置していると、ついた尿が蒸発して尿石になり、雑菌が繁殖してしまいます。
実は尿石自体には臭いがないものの、雑菌によってアンモニアが発生するとトイレ特有の嫌な臭いの元になってしまいます。
また、トイレは通気性が悪く湿気がこもりやすい場所である上、頻繁に水を使うため、カビが繁殖しやすくなります。
カビにホコリやゴミが付着して雑菌が繁殖すると、こちらも臭いがするようになります。
オススメのトイレの壁の掃除頻度!
トイレの壁の掃除は、一週間に一回の頻度で掃除をするのがよいでしょう。
トイレ掃除は人によって毎日必ず行うという場合もありますが、壁においては毎日しっかりと掃除する必要はありません。
とは言っても、一ヵ月に一回の頻度では汚れを溜めてしまい、掃除をする時にはこびりついて落としにくくなっていることがあるため、週一回の頻度が最適と言えます。
なお、壁を掃除する時は、立った時の腰の高さから下を重点的に掃除しましょう。
それよりも上は、しつこい汚れになる尿が飛び散ることがないので、ホコリを払う程度で構いません。
トイレの壁以外に汚れやすい箇所!
トイレタンク内部
タンク内部は「掃除しなくてもよいと思っていた」という人もいますが、常に水が溜まっているため湿気が多く、カビが発生しやすい場所です。
タンク内部のカビはトイレを使用するたび水と一緒に便器内に流れ込み、便器内でもカビを繁殖させることがあります。
そのため、定期的に掃除をするのがよいでしょう。
便器と床の隙間
汚れが溜まりやすく、放置していると黄ばみや嫌な臭いの元になります。
床掃除をする時は必ずこの部分も確認し、特に念入りに掃除を行いましょう。
自分で掃除できない時は業者に依頼しよう!
どんな洗剤を使っていいのかわからない、自分で壁を掃除してみたものの臭いや黄ばみが落ちないなどの場合は、クリーニング業者に掃除を依頼するのも一つの方法です。
汚れを落とすために強くこすり過ぎたり、壁の素材に合わない洗剤を選んでしまうと、壁紙が色落ちしたり傷んでしまうことがあるからです。
自己流に掃除をした結果、壁が綺麗になるどころか、「壁紙を取り換えることになってしまい、余計なお金がかかってしまった」なんてことにならないために、自分で掃除ができない時はクリーニング業者に頼むのがよいでしょう。
まとめ
トイレの壁の汚れの主な原因は尿の飛び散りです。
長期間放置してしまった汚れはトイレ用中性洗剤では落ちにくく、酸性洗剤を使う必要があります。
頑固な汚れになる前に定期的に掃除をするのがよいですが、男性は立って用を足すことが大きな原因と言えるので、男性にも座って用を足してもらうことや、汚した時はその場ですぐに拭き取ってもらうなど、トイレの使い方を変えてもらうことが大切です。
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