クエン酸を使った洗濯槽掃除のやり方やポイント!注意点は何?

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洗濯機(洗濯槽)掃除

洗濯をしている時に、洗剤の残りカスや洗濯槽についた手垢、水垢が気になったことはないでしょうか。

これらはアルカリ性の汚れのため、正反対の性質を持つ酸性の洗剤で掃除をすると汚れを綺麗に落とすことができます。

酸性の洗剤と言えば、近年、人や環境に優しいナチュラルクリーニングの代表としてクエン酸が注目されています。

そこで今回は、クエン産を使った縦型、ドラム式の洗濯槽の掃除のやり方をご紹介します。

クエン酸を使った洗濯槽掃除のやり方やポイント!

縦型

準備するもの

・クエン酸
・重曹
・風呂用のクズ取り

やり方

①63ℓの洗濯機の場合、重曹450g、クエン酸150gを用意します。

②40~50℃のお湯を洗濯槽が一杯になるまで入れます。

③そこにクエン酸、重曹を投入し、「洗い」で5分撹拌します。

④そのまま一晩放置します。

⑤再び、「洗い」で数分撹拌し、風呂用のクズ取りで汚れをとっていきます。そしてまた「洗い」をして浮き上がってきた汚れをとります。この作業を汚れがなくなるまで繰り返します。

⑥汚れが出なくなったら、一度排水し、フルコースで洗濯をして終了です。

ポイント

汚れがなくなるまで、「洗い」→「浮き上がってきた汚れを取り除く」の作業を繰り返して行って下さい。

ドラム式


準備するもの

・クエン酸

やり方

①扉からこぼれない程度のぬるま湯(20~30℃)を洗濯槽に入れ、大さじ3杯程度のクエン酸を入れます。

②「つけおきコース」を選択します。(「槽洗浄」があればそちらでもOKです。ない場合は「洗い」を選択して下さい)

③すすぎ→脱水と進み、洗濯槽の水気をしっかりと拭き取って乾燥させます。

ポイント

クエン酸を洗濯槽の掃除に使用する時は、取り扱い説明書で使用がOKか確認して下さい。
洗濯槽には金属が使われているため、腐食などの恐れがあるため、クエン酸の使用がNGとなっている製品もあります。

クエン酸を洗濯槽掃除に使う時の注意点

塩素系の洗剤と混ぜたら危険

洗濯槽の掃除には塩素系漂白剤を使用することがありますが、その際に消臭作用のあるクエン酸も一緒に使ってしまうと、有毒ガスが発生して大変危険です。

クエン酸を他の洗剤と合わせて使う時は、塩素系の洗剤は絶対に混ぜないで下さい。

洗濯槽を傷める原因になることも

酸性の成分は金属を腐食させてしまうため、金属が使われている洗濯槽に使用するとサビの原因になります。

クエン酸を使う場合は、長時間の浸け置きは避け、洗濯槽にクエン酸が残らないように念入りに水洗いをして下さい。

洗濯槽掃除にクエン酸を使うメリットとデメリット

メリット

洗剤の溶け残り(石鹸カス)や手垢と言った洗濯槽についている汚れはアルカリ性のため、酸性のクエン酸は汚れの分解に長けています。

また、殺菌や消臭作用があるので、汚れだけではなく気になる匂いも落とすことができます。

デメリット

クエン酸は、菌の繁殖を抑える抗菌作用がありますが、すでに繁殖しているカビや雑菌を落とす働きはありません。

そのため、洗濯槽にこびりついているカビや雑菌を、クエン酸だけで落とすことはできません。

クエン酸以外に使える洗剤一覧!

酵素系漂白剤(粉末)

酵素系漂白剤(粉末)の主成分である過炭酸ナトリウムは、水と混ぜると発泡し、この泡が汚れの分解を促進する働きを持っています。

一般的に市販されている洗濯槽用洗剤には、過炭酸ナトリウムが使われていることが多いので、自宅に酵素系漂白剤がある場合はそのまま洗濯槽の掃除に使うことができます。

代表的な商品には、オキシクリーン、ワイドハイターなどがあります。

塩素系漂白剤

塩素系漂白剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムです。

強い殺菌作用や、漂白、消臭効果が期待でき、洗濯槽の掃除に使用することもできます。

代表的な商品にはキッチンハイターなどがあります。

重曹やセスキ炭酸ソーダ

自然由来の成分を使ったナチュラルクリーニングの代表として、人気のある重曹やセスキ炭酸ソーダも洗濯槽の掃除に使うことができます。

ただし、重曹やセスキ炭酸ソーダには、こびりついたカビや雑菌を落とす効果はありません。

どちらかと言うと、洗濯槽の清潔を保つために定期的に掃除に使うのがよいと言われています。

洗濯槽掃除を行うオススメの頻度やタイミング


洗濯槽掃除は、2~3ヵ月に一回の頻度で行うのがよいと言われています。

ただし、汚れ物が増える夏場や、湿度が上がってカビや雑菌が繁殖しやすくなる梅雨時は、1ヵ月に1回の頻度で行ってもよいでしょう。

また、2~3ヵ月に一回の頻度で洗濯槽掃除を行うと、必ず毎回汚れがたくさん出てしまうという場合は、前回の掃除でしっかりと汚れがとりきれていないと考えられます。

そのような時も、しばらく月一回の頻度で洗濯槽掃除を続けてみるのがよいでしょう。

洗濯槽の汚れを予防する方法

洗濯機の蓋は開けておく

特に洗濯後は湿気がこもりやすいので、蓋を開けて十分に乾燥させるようにしましょう。

洗剤や柔軟剤は適量を使う

洗剤のパッケージなどに水量に対する洗剤の量が記載されているので、それに倣って適量を使うようにしましょう。

洗剤は多く入れたからと言って効果が高くなるわけではありません。

洗濯する前の衣類などは洗濯かごに入れる

汚れた衣類を洗濯機に入れて放置してしまうと、カビや雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

洗濯かごを用意して、必ずその中で保管するようにしましょう。

洗濯槽が汚れる原因は?


洗濯槽が汚れる主な原因は、カビや雑菌の繁殖です。

一見すると洗濯機はとても綺麗に思えますが、実は使用方法の間違いが元でカビや雑菌が繁殖してしまいます。

洗剤や柔軟剤の量が多い

洗濯をする時、洗剤や柔軟剤を水量に合わせてしっかりと測っていますか?

「毎回これくらいだから」と、きちんと計らずに適当に入れていると、洗剤や柔軟剤が溶け切らずに残ってしまい、洗濯槽にある脱水穴から裏側に回って、カビや雑菌が繁殖する原因になってしまいます。

洗濯機の蓋を閉めている

洗濯後に洗濯機の蓋を閉めていませんか?

使用直後の洗濯機は湿気があるので、蓋を閉めてしまうと湿度が高くなってカビや雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

汚れた衣類などを洗濯機に入れている

汚れた衣類は、「どうせすぐに洗濯するから」と洗濯機に入れていませんか?

汚れた衣類には皮脂や汗、泥、土、砂などが付着しており、洗濯機に入れることで湿度が上がってカビや雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

汚れが落ちない時はプロにお願いしよう!


洗濯槽の汚れが落ちない時は、分解して中までしっかりと掃除をしたいと思うかも知れません。

しかし、洗濯機は構造がとても複雑な上、分解掃除によって不具合が生じてもメーカーで保証がされないケースがほとんどです。

そのため、安易に分解掃除をしてしまうと、元に戻せなくなったり、洗濯機の買い替えが必要になるなど、思いがけないトラブルが起こる可能性があります。

クエン酸や洗剤を使って掃除をしても汚れが落ちない時は、専門のクリーニング業者に掃除を依頼するようにしましょう。

まとめ

洗濯槽の掃除にクエン酸を使用する場合、汚れの主な原因となるカビや雑菌を直接取り除く働きはありません。

また、洗濯槽には金属が使われているため、クエン酸によって腐食が起こる可能性もあります。

使用する場合は必ず取り扱い説明書で確認をして下さい。

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