土鍋は使い続けるとちょっとした焦げや変色が発生してしまうことが多く、なかなか汚れが落とせないと放置してしまいがちです。
そこで、今回は土鍋の焦げの落とし方と注意点を解説しつつ、焦げを放置するとどうなってしまうのかも見ていきましょう。
土鍋を掃除する時にはどういったことに注意しないといけないのか、やってはいけない事をはっきりとさせつつ、効率よく汚れを落とす方法を紹介していきます。
土鍋の焦げの落とし方!
土鍋はなかなかに重く加熱に時間がかかりますが、煮崩れがし難く保湿性が高いという長所があります。
今回は土鍋の特性や特徴をしっかりと理解した上で掃除の仕方をまとめていきましょう。
準備するもの
・重曹
・木製ヘラや竹製ヘラ
・スポンジ
・掃除用手袋
・雑巾
・マイクロファイバークロス
やり方
こちらの動画は『土鍋の焦げの落とし方【土鍋を傷めないベストの方法を紹介!】』というタイトルで、土鍋の焦げを落とすやり方を紹介しています。
いわゆる洗剤や重曹を使わずにお湯やヘラだけで落とす方法ですが、これ以外にも色々とやり方があるので動画のやり方も交えつつ見ていきましょう。
土鍋の焦げの落とし方
①ぬるま湯を土鍋に入れる
②3時間程度放置する
③焦げがふやけるので水を捨てて木製ヘラや竹製ヘラなどで擦っていく
④スポンジと中性洗剤で軽く洗う
⑤汚れの状態を確認する
⑥これでも落ちていないのなら、再度水を8分目程度に入れる
⑦重曹を大さじで3杯から5杯程度入れる
⑧そのまま中火で加熱して煮沸する
⑨煮沸が終わったら火を止めて蓋をして3時間程度放置する
⑩焦げがふやけるので水を捨てて木製ヘラや竹製ヘラなどで擦っていく
⑪スポンジと中性洗剤で軽く洗う
⑫水ですすいでマイクロファイバークロスなどで拭く
⑬風通しのよい場所に置いて乾燥させる
ポイント
土鍋を掃除する時の注意点!
土鍋は急な温度変化に対してそこまで強くありません。
今回紹介したぬるま湯を使った方法ならばそこまで意識する必要はありませんが、煮沸する掃除方法を取り入れるときには要注意です。
煮沸させた後は急冷させるのではなく、手で触れる程の温度に下がってから作業をしましょう。
3時間程度放置したときはある程度温度も下がっていますので、急冷による被害は出にくいと思います。
さらに注意すべき事は土鍋はそこそこ重いことです。
1人前の土鍋ならばそこまで気にするほどではありませんが、これが家族用の土鍋となると大きくかなり重くなります。
重くなるとついつい落としてしまう確率がアップするのですが、土鍋の性質上落とすと割れる危険性があるので落とさないように注意しながら作業をしてください。
特に、雑巾などで拭くという作業をするときに落としてしまいがちなので注意しましょう。
また、重曹は研磨作用がありその研磨作用で土鍋を傷付ける可能性がありますので、重曹を使うときはしっかりと溶かすように高温のお湯を使ってください。
重曹水にしてから沸騰させれば問題ありません。
あとは、沸騰させた後に重曹を入れると一気に泡の状態になって吹きこぼれ我発生するので、沸騰させる前に重曹を入れるようにすることも忘れてはいけません。
土鍋の焦げをそのままにしているとどうなる?
土鍋の焦げをそのままにしていると他の調理器具といっしょでしつこい汚れになっていきます。
油に比べるとマシではありますが硬くなってしまうので対処に困るでしょう。
鉄製の鍋やフライパンならば金属たわしなどを使ってこすりつけるように洗ってしまうことが可能なのですが、土鍋でそれをやると傷だらけになって土鍋の良さが失われるのでNGです。
しつこい汚れでも擦り洗いが可能ならばそこまで問題ではありませんが、土鍋は金属たわしなどでこすれないのでそういった汚れはつけないようにすることが重要になってきます。
掃除頻度はどのくらいがオススメ?
鍋やフライパンの掃除頻度は基本的に使ったらすぐに掃除するものなので、その都度という回答になるでしょう。
鉄製の鍋やフライパンだと油を落としすぎない方がいいといった注意点がありますが、土鍋の場合は汚れや臭いが染みこみやすいという注意点があるのです。
つまり、日常的に匂いが強い洗剤を使うと映ってしまう可能性があるので、それだけは気をつけてください。
あとは落とさないことと急激な温度差が発生しないように注意しながら使ったらお掃除しましょう。
土鍋の焦げを防ぐオススメの方法!
土鍋の焦げを防ぐには定期的に掃除することも重要ですが、やはり『目止め』を行って焦げや変色が隙間に入りにくい状態にすることが重要でしょう。
この目止めをすると目には見えない小さな穴をコーティングする状態になるので、ひび割れや焦げなどが発生しにくくなります。
やり方は簡単で、水洗いして乾かした土鍋の8分目程度に水を入れて、その中にお米を水の1/5程度入れてから蓋をせずに弱火で1時間程度煮るだけです。
あとは火を止めて一晩放置しましょう。
その後は水洗いをして乾かすことで目止めができます。
この作業をしっかりとしておくことで焦げなどの落としにくい汚れが発生する確率が下がると言われているのです。
これは他の鍋やフライパンではないテクニックになりますので、土鍋が好きという方は覚えておいた方がいいでしょう。
この目止めは親切な取扱説明書にも書いてあるので、購入時に確認しておくことを推奨します。
他にも火加減が強すぎると焦げが発生しやすいとか、入れる具材の量が多すぎても焦げが発生しやすくなるので、火加減と具材の量に意識すると焦げの発生確率が落ちます。
焦げがどうしても落ちない時は?
1回で落とせないような汚れが発生してしまった時は、今回紹介した重曹を用いた煮沸と放置を繰り返すしかないでしょう。
これで少しずつしつこい汚れも剥がれていきます。
強い洗剤を使って汚れを落とすことも汚れを無理矢理削ることもできませんので、問題ないとされている掃除の中でも一番強烈な方法を繰り返すのが正解への近道となるのです。
臭いが移りやすいという時点で強力な洗剤は使いにくいですし、傷だらけになったらアウトという時点でメラミンスポンジやクレンザーも使う事はできません。
あれもダメこれもダメという状態なので、しつこい汚れができないようにすることが何よりも重要になってきます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は土鍋の焦げの落とし方と注意点について解説しつつ、焦げを放置するとどうなるのかもまとめていきました。
土鍋は入れる具材の量と火加減で焦げの発生確率がかなり変わってきます。
ついついたくさん具材を入れ込みたくなるのですが、それは鍋底に直接押し付けられる状態をつくってしまうので、焦げが発生する確率がアップするのです。
なので、一人鍋をするときでも具材の量はしっかりと調整して鍋底に当たらないようにしてください。
コメント