マンションなどの集合住宅ならばそこまで気にする必要はありませんが、一軒家では意識して掃除しないと行けないのが下水の排水溝です。
今回は自分でできる下水の排水溝の掃除方法とポイントについてわかりやすく紹介します。
そもそも自分で掃除するようなイメージが全くわかない下水の排水溝ですが、いったいどういった対応をすれば良いのでしょうか。
それでは気分は配管工でいきましょう。
自分でできる下水の排水溝の掃除方法とポイント!
下水の排水溝掃除は家の中の排水溝掃除とはやり方や様相が全く異なるので、事前準備する物も変わってきます。
まずは紹介する掃除用具があるかどうかを見てください。
準備するもの
・マイナスドライバー
・スコップやひしゃく
・散水ホースや高圧洗浄機
・ブラシ
・タオル
・ゴミ袋
やり方
基本的なやり方は散水ホースや高圧洗浄機を外の排水溝に突っ込んで汚れを洗い流すというやり方となりますが、放置期間が長すぎると油脂などの汚れがとてつもなく溜まっているのでそのままでは洗い流せません。
なので、ひしゃくやスコップを使って取り除くという作業が必要になってきます。
外の下水の排水溝掃除のやり方まとめ
①マイナスドライバーを使って家のそばの排水溝を開ける
②どこがキッチンと直結している排水溝かわからない時は排水溝の蓋を開けた状態でキッチンに水を流して、水が流れてきているかで確認する
③キッチンと最初に繋がっている排水溝であることを確認したら、ひしゃくやスコップを使って油汚れやヘドロやゴミをすくい取ってゴミ袋に入れていく
④ある程度汚れを除去したら散水ホースや高圧洗浄機を使って角度を変えながら排水溝内部を洗浄していく
⑤ホースを家側の排水管に差し込んで隙間をタオルで埋めてから勢いよく水を出して排水管内部に水を行き渡らせる
⑥水が排水管内部に行き渡ったら水をストップして、タオルとホースを引き抜く
⑦家のキッチンの排水溝の入り口も雑巾などで蓋をして、キッチンシンクに水を溜めてから雑巾を外して一気に排水管に流し込む
⑧排水溝に汚れが水が流れ込んでくるので、再度ひしゃくやスコップですくい取ってゴミ袋に入れていく
⑨ブラシで擦り洗いしていく
⑩蓋を元に戻す
⑪他の排水溝は蓋を外した後は③④⑨の行程だけをこなして綺麗にしていく
ポイント
下水の排水溝を掃除するときの注意点
下水の排水溝掃除で絶対に気をつけないといけないのが破傷風です。
破傷風とは破傷風菌が原因の人獣共通感染症であり、日常生活にも実は潜んでいる菌でもあります。
破傷風菌はかなり強烈な神経毒素を生み出し『傷から侵入』するという性質があります。
つまり、今回の下水の排水溝掃除においては素手で手を突っ込んで負傷してしまうとそこから侵入するという危険性があるということです。
本当に危険ですので作業前にきちんと厚手のゴム手袋やビニール手袋を着用してください。
使い捨ての薄いやつだと簡単に破れて意味がないので要注意であり、こういった部分も家の中の排水溝掃除とは違います。
あとは放置期間が長いとヘドロといった汚れがかなり溜まっているのでそれをすくい取って除去するという作業が必須になるということです。
また、排水溝に物を落とすと濡れる可能性が大きくそもそも拾うのが大変になってしまうケースも多々あるので、胸ポケットに煙草や携帯などを入れて作業するのは絶対にNGです。
そもそも下水の排水溝を掃除しないといけないの?
マンションのような集合住宅ならば下水の排水溝まで掃除する必要はありません。
こういった集合住宅では年に1回ぐらい業者が対応してくれるのです。
このような掃除をしてもらうために集合住宅住まいの方は管理費を支払っています。
しかし、集合住宅ではなく一軒家の方は定期点検はしてくれるのですが下水洗浄はしてくれません。
自力でするしかないのです。
こういった下水の排水溝はキッチンからの油汚れが溜まってしまう場所であり、ここが詰まると水が逆流してきて大変なことになってしまいますので、そうなる前に対処することが必須になっています。
個人的な意見になりますが、こういった排水溝掃除をしているご近所さんはほとんど見たことがないので、やっている人は少ないレアな掃除になっているかもしれません。
だからといって放置していい理由にはならないので注意してください。
掃除頻度はどのくらいがオススメ?
これはどれだけキッチンを使っているのか、どれだけ多くの家族と暮らしてお風呂を使用しているのかでも状況が変わってくるので、なんとも言いづらい部分があります。
とりあえずの目安として聞いたことがある情報では1年程度で汚れが溜まってくるとのことなので、1年経過したら様子を見て判断すると良いでしょう。
排水管にはお風呂場やトイレやキッチンとも繋がっておりそちらが原因で汚れが溜まって行くこともありますので、生活をしているだけでも汚れは蓄積されていきます。
汚れが溜まりすぎるとヘドロや油脂の除去作業でもかなり億劫となりますので、そこまで溜まってしまう前に対応することを個人的には推奨しています。
汚れを放置していると排水溝はどうなる?
汚れを放置すると排水管のつまりや悪臭を引き起こしてしまいます。
基本的に排水が流れ込んでくる屋外の排水枡は排水を一旦溜めてから汚水だけを排水管に流していく仕組みになっているのです。
油脂成分や食材カスやゴミは沈殿されていきます。
つまり、ずっと使っていると排水枡に汚れが溜まっていくのです。
こういった汚れの蓄積は時間経過でどうにかなるものではなく、ずっと蓄積されて最終的には詰まりによる逆流の原因になったりするので、対処が必要なのです。
あまりにも排水管に負荷がかかることで排水管が壊れてそちらの修理まで必要になる可能性すらあります。
こうなると修理費も洒落にならない金額になりかねないので、そうなる前に動いて綺麗にしましょう。
掃除をしても排水溝が綺麗にならない場合は?
掃除をしても排水溝が綺麗にならない時は、高圧洗浄機のような専用の掃除用具がないとどうにもならないことがありますので諦めて業者に依頼した方が良いと思います。
プロの業者に依頼するとスッキリさせてくれますので、どうにもならない状況になってしまったのなら依頼した方が良いでしょう。
高圧洗浄機はこういった掃除意外にも使える場面は多いので、一軒家に長く住む予定があるという方は用意しておいた方が良いと思います。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。
今回は自分でできる下水の排水溝の掃除方法とポイントを紹介しました。
そこまで汚れが溜まっていない状態ならば散水ホースでもある程度は除去できますが、溜まりすぎている状況では高圧洗浄機がやっぱり欲しい掃除です。
ブラシで擦り洗いしても限界がありますのでできれば高圧洗浄機を用意してから今回の掃除に挑んでもらいたいと考えています。
業者に依頼すると1回で2万円程度かかりますので、その料金を考えれば個人的には用意した方が良いと思っている次第です。
コメント